モータースポーツジャパン 2019 フェスティバル イン お台場  見て・触れて・体感できるイベント

2019.4.6-7

モータースポーツの楽しさを知ってほしい、そんな思いからスタートしたモータースポーツジャパンが今年もお台場で開かれました。さまざまなレーシングマシンを身近に体感できるのはこのイベントならではの魅力で、一般層にもモータースポーツを広くアピールしていました。

text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)

春のお台場を彩るモータースポーツの祭典が今年も開催

去る4月6・7日の両日、東京・お台場でモータースポーツジャパン2019 フェスティバル イン お台場が開催されました。このイベントはモータースポーツに参画する自動車メーカーから官民の関連団体までが一堂に会する、わが国を代表するモータースポーツ啓蒙活動ともいえます。お台場というメジャーな観光スポットという場所も、普段サーキットに足を運ばないような一般層にモータースポーツを広くアピールできる効果が高いといえるでしょう。

会場内には各自動車メーカーによるモータースポーツをテーマとした展示の他にも、スーパーGTや全日本ラリーやドリフト競技、各種ワンメイクレースに関連したチームやプロモーターそしてパーツサプライヤーなどのブースが並び、本物のレーシング・マシンのデモ走行も行われるなど、実際にモータースポーツに触れて・見て・体感できる空間となっています。

話題の新型スープラが世界初のドリフト仕様で登場

本イベントではGTマシンからワールドラリーカーそしてパリダカのレーシング・カミオン(トラック)まで、様々な競技車両の刺激的な走りを目の前で見ることができるのが魅力のひとつ。そんな中、今回はまだ一般ユーザーへのデリバリーが始まっていない新型GRスープラ(A90型)をベースにした世界初のドリフト仕様車が登場、斎藤太吾選手のドライブで来場者を大いに沸かせました。前のA80型から17年ぶりに復活したスープラは、その他にも会場各所にノーマル車にスーパーGT(コンセプト)、そしてなんとアメリカのストックカーレース(NASCAR)まで、様々な仕様の車両が展示されていたことからも、クルマ好きとしては思うところもあるものの、モータースポーツでの活躍に期待したいところです。

ホンダの歴代レースマシンやヒストリックカーなども展示

本イベントで毎回行われているレジェンド展示は『Legend of the HONDA』がテーマでした。メーカーとしての創成期より2輪・4輪の両方で世界に挑んできたホンダ。RA272やウィリアムズ・ホンダ FW09、RA106そしてトロロッソ・ホンダ STR13(2019年カラーリング仕様)と、ホンダのF1参戦各期のマシンが並びました。また2輪はWGP(ロードレース世界選手権)60周年を記念して、1961年に高橋国光により日本人ライダー初のWGP初優勝をもたらしたRC162や、1994年にマイケル・ドゥーハンが駆ったチャンピオン・マシンNSR500そして最新のRC213V(#93 マルク・マルケス車)と、歴代のウィニング・マシンが展示されていました。

そしてクルマ好きが愛車と共に参加できるコンテンツが、ヒストリックカー/レプリカカー・コンテストです。日本が誇るラリー・レジェンド岩瀬晏弘氏率いるオートスポーツイワセが運営を担当し、毎回多くのヒストリックカーとレース・レプリカが会場を賑わせるイベントです。今回はLegend of the HONDAに併せて6台のホンダ・エスが会場の中心に並び、ギャラリーの目を惹いていました。

日ごろなかなか目にすることのないヒストリックカーやレーシング・マシンをすぐ近くで見ることができ、子どもからオトナまでがモータースポーツを都内で手軽に感じることのできる本イベント、最終的には2日間で10万人もの来場があったとのことです。日本におけるモータースポーツを文化として根付かせていくためにも、来年以降の開催も期待したいですね。

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