【アルピナ新時代】伝統のレシピ×新たなスパイス=刺激の化学反応 B3に試乗 日の出めざして走った

公開 : 2021.01.01 06:50

新型B3に込められた新たなスパイスとは

アルピナに対する評論でよく目にするのは、扁平タイヤによるスポーティな見た目に反する乗り心地の良さと、調律し尽くされたエンジンがもたらす圧倒的な動力性能である。

低速域の力強さと高回転の伸びを両立したダブルVANOSやバルブトロニック、そしてドライブフィールを自在に変化させるアダプティブなダンパー等々。

性能的な幅を持たせるこれらの機構が当たり前になるはるか以前から、アルピナは驚くべき「幅」を体得。

BMWが開発したあらゆる機構を盛りこんだ今日でもなお、アルピナ独自のテイストは受け継がれてきたのである。

新型B3は伝統的なFRから4駆へと鞍替えしている。それでも走りはじめた瞬間の新型B3には「あぁ、いつもの味だ!」という安堵があった。

あらゆる振動が少なく、30扁平のタイヤと車体の間でサスペンションシステムが路面の凹凸をすっきりと収束させる。

ベースとなったBMW車の車台番号を打ち消し、アルピナ独自の車台番号が刻印されるのは新型モデルも同じ。なおエンジンルームにさえクリア塗装が施されるのも、B3ならではだ。

ところが新型B3で高速道路を走りはじめると、新たなスパイスが舌先に触れて驚かされた。

3000rpmあたりから分厚いトルクが膨れ上がるのはターボ・アルピナらしいマナーといえる。だが6000rpm越えで、今度は炸裂するようにパワーが溢れ出す。

Mモデル同様、グリルはデザインではなくエア・インテークとして機能している。

その瞬間の引き締まったドライバビリティはスーパースポーツのそれを思わせる。

この刺激はクセになる。