【なぜオープンカーに乗る?】一歩踏みだせば新たな世界 もっと早く手にしていれば 後悔する前に
公開 : 2021.02.18 06:00
もともと「屋根がない」ことが当然だった
そもそも自動車の成り立ちから言っても、黎明期の自動車はオープンが基本であり、雨を凌ぐ簡易的な屋根が備わる程度だった。
これは馬車から自動車へ進化していった過程も影響している。
当時の自動車は強固なフレームの上にエンジンやミッション、キャビンなどが架装されており、むしろ立派なルーフはコストがかさみ、重量増で動力性能にも悪影響を及ぼす無用の長物だった。

しかし、時は流れモノコックボディがメインとなると、ルーフもボディを司る重要な部分となる。
いつしかオープンカーの方が異端という状況になったのである。

ただ、モノコックボディとなったことでオープンボディにもバリエーションが生まれ、例えばボディ剛性を保つためにBピラーを残してルーフ部分のみの脱着が可能な、いわゆるタルガトップや、サイドのピラーは残したまま、ルーフ部分が開閉できるキャンバストップ、そして、ボタン操作のみで手軽にオープンエアモータリングが楽しめ、耐候性も高いメタルトップなどさまざまなタイプが生まれている。
また、車種においても手ごろな価格で楽しむことができる軽自動車のオープンモデルから、大人4人が座れる4座オープン、果てはSUVのルーフを大胆にも取り去ったモデルまで幅広いジャンルにオープンモデルは存在しているのだ。