【F1セーフティカーのDNA】アストン マーティン・ヴァンテージF1エディション どう違う?

公開 : 2021.05.12 11:55

アストン マーティン・ヴァンテージ「F1エディション」の内外装/スペックの違いをお伝えします。

もくじ

フォーミュラ1セーフティカーのDNA
狙いはサーキット、だからレシピも同じ
「F1」のトレードマークがもたらす興奮

フォーミュラ1セーフティカーのDNA

AUTOCAR JAPAN sponsored by Aston Martin
text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

今年、アストン マーティン・コグニザント・フォーミュラ1チームとして61年ぶりのF1復帰を果たすアストン マーティン。

アストン マーティン・コグニザント・フォーミュラ1マシン

実際のグランプリシーンで注目を集めているのは、アストン マーティン・レーシンググリーンにペイントされたグランプリカーだけではない。

F1の公式セーフティカーとして活躍するヴァンテージにも熱い視線が注がれているのだ。

フォーミュラ1の公式セーフティカー。アストン マーティン・ヴァンテージとともに、DBXも存在。

さらに目敏いファンであれば、F1のセーフティカーに採用されている専用装備についても気になっているのではないだろうか。

話題の「ヴェーンドフロントグリル」や、フォーミュラカーのウイングのように両端が切り上がったチンスポイラー、カナードをはじめとする専用のエアロである。

レース中にアクシデントがあるとピットロードから飛び出してF1マシンの隊列をコントロールするセーフティカー。

その走りを冷静に観察すると、いくらペースを落としているとはいえそこはF1である。先頭を行くヴァンテージは今にも4輪が滑り出すほどの、まさに限界走行だ。

このためセーフティカーとして使われているヴァンテージは、見た目だけでなく、中身に関しても徹底的なブラッシュアップされている。

そんなセーフティカーのDNAはそのまま、ヴァンテージの最強モデルにも受け継がれている。

ヴァンテージF1エディション 公式サイトをみる

狙いはサーキット、だからレシピも同じ

ワンオフに近く作り込まれたカリスマと、その量産クローンの内容が異なるというのは自動車世界では珍しい話ではない。

だがF1のセーフティカーと、最強のアストン マーティン・ヴァンテージであるF1エディションについては、完全な血族と言い切れる。

アストン マーティン・ヴァンテージF1エディション(左)とF1公式セーフティカー(右/奥)

というのもサーキットを速く正確に、そして快適に走るというF1のセーフティカーのチューニング・レシピは、そのままサーキット走行に狙いを定めた最強のヴァンテージにも応用できるからである。

標準のヴァンテージとF1エディションのスペックの違いは以下に挙げたとおりだ。

4L V8ツインターボ・エンジンは標準モデルの510psに対し535psまで最高出力が高められている。

一方トルクは最大数値こそ69.9kg-mと同値だが、そこに至るまでのトルクカーブは上昇している。8速ATはより素早い変速とダイレクト感を増した専用プログラムを採用している。

アストン マーティン・ヴァンテージF1エディションは、ロードスターも選択可能。

シャシー側はアップレートされたパワーや、標準の20インチから21インチになっているタイヤのポテンシャルとバランスをとる作業がおこなわれている。

スプリング&ダンパーの設定が見直されている他、ステアリングの応答性を上げる狙いもあり、フロントの車体下にブレース補強を追加しているのである。

ヴァンテージF1エディション 公式サイトをみる

F1のトレードマークがもたらす興奮

ヴァンテージF1エディションの走りをアップレートさせているのはパワートレインとシャシーの改良だけではない。

セーフティカー譲りのエアロも好戦的な見た目だけではなく、標準のヴァンテージと比べて最高速付近で200kgも多くのダウンフォースを獲得しているのである。

F1セーフティカーの室内は無線機器などが押し込まれた男の仕事場だが、F1エディションのインテリアはアストン マーティンらしいスポーティで上質な個性が込められている。

室内はブラックの本革を基調とし、そこにグレーのアルカンターラでスポーティさを表現している。

またビスポークが得意なアストン マーティンらしく、ステッチやシート中央に走るストライプの色も指定することができるのである。

F1のオフィシャル・セーフティカーを務めるという大仕事があったからこそ生まれた1台。それがブラックアウトされたスカットルやサイドシルにF1の象徴的なトレードマークを入れることを許されたヴァンテージF1エディションの正体なのである。

F1グランプリのレース中に起こるアクシデントは歓迎すべきものではない。

だがセーフティカー出動の度にアストン マーティン・オーナーがちょっとした興奮を覚えるのは、しかたがないことかもしれない。

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