【予想を超えた】アルトゥーラの“なぜ”を解決 マクラーレンとハイブリッドの化学反応

公開 : 2021.08.02 11:45

ハイブリッドに命を吹き込む勘所

アルトゥーラの最大の見所がパワートレインだ。V型6気筒3.0Lツインターボエンジン、8速DCT、そして高出力電気モーターといった構成要素のすべてが完全に新しい。

新開発のエンジンは、120°という大きなVバンク角が特徴だ。そのメリットは低重心化とパッケージングの効率性。その意味で、このパワートレインも車両を構成するアーキテクチャーのうちの1つとして開発されたと言っていい。

従来のV8ユニットに対して、気筒数が少ないだけでなくボア径、そしてボアピッチが短縮されたことから、クランクシャフトは全長短縮、剛性アップが可能となった。8500rpmというレブリミットは、まさにその賜物だ。

2基のターボチャージャーはVバンク内に収められる。この“ホットV”レイアウトは、ミドエンジン車では熱の問題から採用が難しいとされていた。

アルトゥーラではホットVエリアを遮熱材で覆った上に、ボディサイドのラジエーターから取り入れた空気をファンによりここに導き、チムニーより排出することにより、これを克服している。

最長30kmのEV走行を可能とする電気モーターは、アクセルオンと同時にタイムラグのないパワーデリバリーが可能というメリットも有する。

この電気モーターは、やはり新開発の8速ツインクラッチ・トランスミッションのベルハウジングに内蔵。後進はこのアキシャルフラックスモーターを逆回転させて行なうため、後進用ギアは省略されて軽量化に貢献している。

リチウムイオンバッテリーの容量は7.4kWhで、外部電源からの充電のほか、エンジン出力を用いての充電も可能。コンフォートモードでは、40km/h以下で自動的に電気駆動モードに入るなど、走行状況に応じた緻密な制御が行なわれる。

ハイブリッド化には、もちろん環境性能向上が主眼である。しかしアルトゥーラは、それを圧倒的なパフォーマンス、そしてこれまでにないドライビング体験の実現にも活用しているのだ。

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