【予想を超えた】アルトゥーラの“なぜ”を解決 マクラーレンとハイブリッドの化学反応

公開 : 2021.08.02 11:45

82kg? 軽さと電動化の均衡点

車体の基本骨格となるカーボン・ファイバー・モノコックは、ハイパフォーマンス・ハイブリッド専用設計のMCLA(マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー)を初採用する。

構造体にバッテリーパック用のセーフティセルがインテグレートされたのが特徴のこのMCLAは、他にもあらゆる部分が進化を果たしている。

まずはカーボン・ファイバーそれ自体が、繊維の方向性や樹脂組成のコントロール制御が引き上げられ、工程の安定性も向上しているなど、クオリティが格段に引き上げられている。使われているカーボン・ファイバーは4種類に及び、樹脂系やコア材も新しい。

構造を見ても、Aピラー/ドアヒンジマウンティング部分には金属素材が埋め込まれ、Bピラーも高さを増した上でシートベルト固定部を内蔵しているなど、新機軸がいくつも見られる。いずれも狙いは一層の軽量化、高剛性化だ。

バッテリーフロアは車両にマウントするとモノコック構造の一部として機能して、剛性アップに貢献する。また従来は別に組み付けられていたクロスメンバーの働きも兼ねており、とくに側面衝突時に効果的な吸収効果を発揮する。

コンパクト化、軽量化、高剛性化というマクラーレンが車体に求める基本哲学は、今までとまったく変わっていない。1つの部材、部品がいくつもの役割を果たすというのも、まさにそれを具現化するための方策だ。

一方で、それを具現化するためのテクノロジーは飛躍的に進化しており、MCLAにはそのすべてが集約されている。結果として、その重量はわずか82kgに過ぎず、これが大幅な重量増が避けられないのが一般的なハイブリッド車でありながら、DINウェイトで1498kgという驚異的な軽さとして結実しているのである。

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