アストン マーティン・ヴァンテージF1エディション なぜコレクティブル確定なのか
公開 : 2021.11.12 11:55
アストン マーティン・ヴァンテージF1エディションに試乗し、このクルマにしかない魅力を探りました。

もくじ
ー ヴァンテージF1エディション
ー F1エディション、何が違う?
ー コレクション追加の価値有り
ヴァンテージF1エディション
2021年シーズンのF1は、アストン マーティンがじつに60年以上ものブランクを経て復帰したことで記憶される。
その記念にリリースされた、「ヴァンテージF1エディション」に試乗してみた。

特別仕様には違いないがひと筋縄ではいかない、しかし、きわめてアストン マーティンらしいストーリー性を秘めた1台だった。
よりサーキットを志向するコンペティティブなGT3もしくはGT4といった仕様は、これまでのヴァンテージにも存在した。
だがレーシングの血統およびアストン マーティン流のノブレス・オブリージュを体現するモデルとして、ヴァンテージF1エディション以上にふさわしいモデルはないのだ。

というのもF1選手権復帰に伴って、ヴァンテージがオフィシャル・セーフティカーとして採用されたの機に、その外観を忠実になぞらえた特別仕様、というだけではない。
ヴァンテージが2020年シーズンまでWEC選手権およびル・マン24時間を、闘ってきたのは周知の通りで、そのシャシー・ノウハウと戦闘力は成熟の域にある。


ところが今年からは、オープニングラップやイエローフラッグ・コーション時など、世界最高峰カテゴリーのフォーミュラを’適切な速度域で’従えて走ること、それが果たすべき新しいミッションとなった。
当然、市街地コースから超高速タイプまで、世界中のあらゆる変化に富むコースレイアウトにおいて、速さは無論、信頼性と扱い易さでもって、対応しなければならないという訳だ。