お値段1億200万円 限定生産のアストン マーティン・ヴァルハラ、何がすごいのか

公開 : 2021.12.02 11:55

アストン マーティン・ヴァルハラは、何がすごい? この記事をご覧になると、価格に納得できると思います。

もくじ

もっとも重要な役割
ヴァルハラならでは
まったく逆の手順で
もう1つ極めて異例
全領域で常識を覆す

もっとも重要な役割

AUTOCAR JAPAN sponsored by Aston Martin

新たに生まれ変わろうとしているアストン マーティンにとって、「ヴァルハラ」はもっとも重要な役割を果たすことが期待されているハイパーカーだ。

これまでフロントエンジンのグランドツアラーをラインナップの中心に据えてきたアストン マーティンは、2019年に初のSUVであるDBXを発表したが、これに続く新たなモデルラインがミドエンジン・スポーツカー・シリーズである。

このシリーズの第1弾は先ごろデリバリーが始まったヴァルキリーで、ここで紹介するヴァルハラとヴァンキッシュがこれに続く形となる。

もちろん、フロントエンジン・モデルやDBXは今後も作り続けられるが、ミドエンジン・スポーツカー・シリーズもそれらに負けないか、ひょっとするとこれを上回るくらい重要なポジションを占める可能性がある。

そのことを端的に示しているのが、2021年から始まったアストン マーティン・ワークス・チームとしてのF1参戦である。

従来のスポンサーとしてではなく、アストン マーティン直系のチームを結成してF1に挑むことは、自動車メーカーとしてかなりの覚悟を必要とするもの。

しかし、敢えてその困難なチャレンジに臨むのは、ヴァルキリー、ヴァルハラ、ヴァンキッシュの3モデルを強く印象づけるためといって構わない。

新生アストン マーティンは、それくらい強い意気込みでミドエンジン・スポーツカー・プログラムに取り組んでいるのだ。

ヴァルハラならでは

これほどまで重要なモデルであるヴァルハラに、最新のテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだこともまた、いかにもアストン マーティンらしいといえる。

まずはその心臓部であるパワートレインだが、エンジンはアストン マーティンのために特別に作られた4.0L V8ツインターボを採用。

しかもこのエンジン、フラットプレーンのクランクシャフトを用いているというから、ロードカーとしては珍しい存在だ。

一般に90° V8エンジンでは、回転軸を中心として90°の角度に折り曲げたダブルプレーン・タイプのクランクシャフトを用いるのが主流派。

こうするとエンジンの発生する振動が打ち消されるため、量産車の多くはこちらのタイプを用いるが、パフォーマンスの点では回転軸で90°に折り曲げていないシングルプレーンが有利とされる。

つまり、ヴァルハラのエンジンは快適性よりもパフォーマンスを重視したものといえるのだ。

もっとも、いくらハイパーカーとはいえ、アストン マーティンが作るのだから快適性にも留意したことは間違いなく、この点は別の手法を用いて改善したと推測される。

ヴァルハラはエンジンのほかに2基の電気モーターを搭載し、それぞれ前車軸と後車軸を駆動する。つまり、ヴァルハラは4WDでもあるのだ。

ちなみにエンジン単体の最高出力は750psだが、ここに2基のモーター出力が加わると最高950psという途方もないパワーを生み出すことになる。

最高速度350km/h、0-100km/h加速2.5秒という驚異的な動力性能を実現するうえでも、2基の電気モーターが重要な役割を果たしているのは間違いない。

ちなみにギアボックスには新開発の8速DCTを採用。これまで以上にスムーズで素早いシフトを実現したという。

ただ、ヴァルハラで重要なのはパワートレインだけとは限らない。

アストン マーティン・ヴァルハラ 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。

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