試乗記

2012.05.24

マーレーT27

テスト日 : 2012年05月23日

価格 : 7,000ポンド(87万円)

■どんなクルマ?

マーレーT27はエレクトリック・ハードウェアメーカーであるザイテックとのジョイントで造られるT25の電気モーター・バージョンだ。化石燃料を使う兄弟車と同様にマーレーの個性的なパッケージは、都市交通に最適な最も効率的なデザインがされている。それはiストリームと名付けられた。まず最初にT25の初試乗記を読んで欲しい。

■どんな感じ?

T27は単純なT25よりも更にシンプルなクルマだ。イグニッション・キーでスイッチをいれ、ダッシュボードにあるスイッチで前進か後退を選んで(ニュートラルは中央にある)、タッチボタンでパーキング・ブレーキを解除する。そして、アクセラレーターを押せば良い。最初は慎重に、というのも最初の加速が活発だからだ。

34bhpの電気モーターは、立ち上がりからマックスのトルクを発生するため、そのスタートは、ガソリン・エンジンのT25よりも速い。但し、その最高速度は105km/hに制限されている。

T27は、家庭用の電動ソケットを使って4時間でフル充電ができ、160kmを走ることができるのだ。走りはじめると、何時バッテリーが切れるかが表示される仕組みだ。

T25と同様に、T27は低速の都市交通に最適なクルマだ。その短いホイールベースと狭いトレッドのためにそれほど期待していなかったのだが、高い速度域でも乗り心地とハンドリングが素晴らしい。

実のところ、T25やT27は”しっかり立っている”感じがする。特に、T27はその重い質量を持つバッテリーが低い位置に搭載されているので、T25よりも良い印象がある。

乗り心地に関して言えば、サスペンションは決して柔らかい感じではない。寧ろ、スポーティな感じだ。明らかに固い乗り味の4輪独立のサスペンションは、素晴らしいプラットフォームということができよう。

短いホイールベースと、リアはゼロ、フロントも手のひらぐらいしかない短いオーバーハングによって、かなりのピッチと突上げを感じると予想されたが、それはほんの少し感じる程度だった。

ピッチのダンピングについては本当に素晴らしいといしか言い様がない。ロールもよく抑えられているし、突き上げの吸収も良い。

強いて言えば、ステアリングにもう少しダイレクト感が欲しい気がした。

■「買い」か?

T25とT27をドライブすることは魅力的なことだ。ただ、明日あなたがマーレーのデザインとプロセスを受け入れたとしても、まわりがそれを受け入れるためには時間が必要だ。メーカーも彼らの創りだした単純で愉しいクルマを受け入れることのできる、新しい時代が到来することを私は望みたい。T25とT27には、自動車リアリズムの新しい時代を告げるだけのパワーが間違いなくあるのだ。

(マーク・ティショー)

マーレーT27

価格 7,000ポンド(87万円)
最高速度 105km/h
0-100km/h加速 14.9秒
燃費 160km(NEDCサイクル)、210km(ECE15サイクル)
Co2排出量 0g/km
乾燥重量 680kg
エンジン ザイテック電気モーター
最高出力 134bhp
最大トルク NA
ギアボックス 1速

 
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