ダッジ・ダート・リミテッド

■どんなクルマ?

3年前の破綻寸前の状態からクライスラーは予想外に力強い復活を遂げた。その勢いを継続するためには、埋めなければならない大きな隙間があった。それを埋めるためのモデルが、今月、アメリカのディーラー・ショールームに到着する。生まれ変わったダッジ・ダート・サルーンがそれだ。

そのネーミングは、かつて人気を博したモデルと同じだが、決してレトロなクルマではない。イタリアのパートナー、フィアット・オートのプラットフォームを使った最初のクライスラー・モデルなのだ。但し、アルファ・ロメオ・ジュリエッタと同じベースを使いながらも、アメリカ人のお尻の大きさにあわせて、ジュリエッタに対して2インチばかりワイドなボディが与えられている。

■どんな感じ?

新しいダートはハンサムなエクステリアが与えられている。ダブル・クロス・ヘア・グリル、クーペのような美しいルーフライン、マッシブなヒップ・スタイルと、高いリア・ショルダーなど、マーケットにあったデザインがされているのだ。

また、インテリアも、クライスラーが長く使ってきた品のない固いプラスティック・キャビンではなく、高価な材質がつかわれている。唯一不満があるとすれば、3人の大人には少しばかり窮屈なリア・シートだろう。

ダッジはこのダートに3種類のエンジンを用意している。158bhp、20.5kg-mの2.0リッター、フィアットのマルチエア・テクノロジーを使った158bhp、35.4kg-mの1.4リッター・ターボ・タイガーシャーク、そして年内に追加される予定の182bhp、23.6kg-mの2.4リッターのタイガーシャークがそれだ。

1.4リッター・ターボはとにかく元気だ。但し、そのトルク・バンドを活かすためにはオプションのデュアル・クラッチ・ギアボックスを選ぶことが必要だ。

思いがけず良かったのは電動パワーステアリングで、実際には良くチューニングされた油圧アシストのラック・アンド・ピニオン・ステアリング・ボックスのような印象を得た。それは、コーナーでもアグレッシブなフィーリングで、フロントがマクファーソン・ストラット、リアがトレーリング・アームのサスペンションとの相性も抜群だった。

■「買い」か?

あなたが英国に住んでいるのであれば、議論の余地はない。なぜなら、このクルマは英国では販売されないからだ。ことアメリカに限れば、このダートが日本車を追いやることができなければ、クライスラーがコンパクトカーにあまり熱心でないという評判がたってしまうことになろう。

(ポール・アイセンシュタイン)

ダッジ・ダート・リミテッド

価格 15,995ドル(127万円)
最高速度 210km/h
0-100km/h加速 7.8秒
燃費 11.5km/l
Co2排出量 NAg/km
乾燥重量 NAkg
エンジン 4気筒1398ccガソリン・ターボ
最高出力 158bhp
最大トルク 25.4kg-m
ギアボックス 6速デュアル・クラッチ/6速オート

 
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