ウエストフィールド・スポーツ・ターボ3

公開 : 2012.08.10 14:18

■どんなクルマ？

ウエストフィールド・スポーツ・ターボ3に、新しいデザインのシャシーとウィッシュボーン、マツダ製の5速ギアボックスとディファレンシャル、そして新しいインテリアが与えられた。また、サスペンション・ジオメトリーも一新している。

そのエンジンは、前モデル同様ヴォグゾール・コルサVXRに搭載されている200bhpのパワーを持つ1.6リッター・ターボが搭載される。

その650kgという軽いボディ重量のお陰で、スポーツ・ターボ3は0-96km/h加速4.5秒というパフォーマンスを発揮する。それは、96km/hに達するまでをV8のアウディR8と競争させたのであれば、写真判定が必要という数値なのだ。

■どんな感じ？

そのパフォーマンスに反して、スポーツ・ターボ3は驚くほど運転が楽で簡単なクルマだ。マツダの短い5速ギアボックスは、期待した通りの正確さを持っており、そのトルクは低回転域でも非常に扱い易い特性を持っている。

ステアリングは適度な重さで、ダイレクトで正確だ。コーナーでのバランスも良い。リア・ホイールがグリップを失うのは早めだが、それも予想しやすい。限界付近でのコントロールのしやすさは驚くほどだ。

カーボンファイバー製のエグゾースト・サイレンサーから吐き出される高いピッチの1.6リッター・ターボ・ユニットのサウンドも心地良い。

ドライビング・ポジションは、調整可能なステアリング・ホイールのお陰で最適なものを見つけ出すことができる。ルーフは、リア部分が固定されたもので、リア・ウインドーは必要に応じてトランクに収めることができるというものだ。

■「買い」か？

スポーツ・ターボ3は、速く能力が高い週末のオモチャだ。そのドライビングは驚くほど簡単で、心地よく快適だ。ケーターハム7スーパーライトR300よりも繊細さを必要としないそのハンドリングは、エンスージァストを失望させることはないだろう。

(アレックス・カーステン)