試乗記

2012.11.14

アウディA3スポーツバック2.0TDI SE

テスト日 : 2012年11月13日

価格 : 22,125ポンド(279万円)

■どんなクルマ?

アウディA3のセールスの2/3を担うこととなるモデルが、新たに加えられたスポーツバックだ。3ドアに較べ、ホイールベースは58mm伸ばされ、その余裕はリアの乗客のためと、大きなトランクルームのために使われる。ドアが2枚増えた分の価格は620ポンド(7.8万円)だ。

フロント・アクスルは前モデルよりも40mm前に動かされたため、オーバーハングは短くなった。サスペンションは、フロントがマクファーソン、リアが4リンクだ。重さは30kg増えている。テストした車輛は更に30kg重い仕様だ。

今回試乗したのは2.0リッターのTDIモデルで、A3スポーツバックの40%を占めるメイン・モデルだ。エンジンは、旧型のA3から持ち越したものだが、クラス・ベストとなるべく改良が施されている。そのパワーは148bhpで、181bhpバージョンは来年初頭に追加されることとなっている。

■どんな感じ?

旧いA3スポーツバックのようだが、実質的にはいたるところが改良されている。われわれがテストしたのはエントリー・レベルのSEトリムで16インチのホイールを履くモデルであった。

乗り心地は素晴らしいものであったが、アウディのバイヤーの多くはより大きなホイールを好む傾向があるので、その評価はインチ・アップしたモデルが英国に届けられるまでとっておくのがいいのかもしれない。確かにスムーズで、フランスのアスファルトの上では、乗り心地はソフトで、静かで、快適であった。

ステアリングはクラス・ベストというのはあと1、2歩の努力が必要だが、以前のモデルのよりもロード・コンタクトを伝えてくれるものであり、正確で安定したものであった。ちなみに、テスト車輛は、コンフォートからダイナミックまで、その乗り味を選ぶことの出来るアウディ・ドライブ・セレクト・システムをつけていた。

最新のチューニングが施された2.0リッターのTDIエンジンは、これまでよりも力強さを感じる。0-100km/hが6.2秒という数値だが、体感的にはそれよりも速い気がする。ちなみにその数値は、3ドア・ハッチバックよりも0.1秒遅いだけだ。そして、最高速度は215km/hである。

キャビンに入り込むノイズも低く抑えられている。ただし、そのボリュームは1.6リッターのTDIよりは若干大きいかもしれない。

6速マニュアル・ギアボックスと2.0リッター・ディーゼルの組み合わせは、例外的に良い組み合わせと言えよう。

■「買い」か?

A3を買おうとするのであれば、そのユーティリティの面からこのスポーツバックを選ぶのが賢明だ。パフォーマンスや経済性において、3ドアと明らかな差はない。しかも、スタイルも優雅で魅力的だ。確かに、ゴルフには標準で豪華な装備が付け加えられているかもしれない。しかし、アウディA3も、それだけの金額を支払えば、それら装備を手に入れることは可能だ。

A3スポーツバックは、いい意味において、旧モデルの延長線上にあるモデルだ。ライバルは、同じフォルクスワーゲン・グループの中にあるゴルフだ。後は、アウディというブランドがどれだけ訴求力があるかにかかっている。

(スチュワート・ミルン)

アウディA3スポーツバック2.0TDI SE

価格 22,125ポンド(279万円)
最高速度 215km/h
0-100km/h加速 8.7秒
燃費 23.8km/l
CO2排出量 108g/km
乾燥重量 1310kg
エンジン 直列4気筒1968ccターボ・ディーゼル
最高出力 148bhp/3500rpm
最大トルク 32.6kg-m/1750rpm
ギアボックス 6速マニュアル

 
最新試乗記