ロータス・エキシージSロードスター

■どんなクルマ?

ロータス・エキシージSロードスター。それはポルシェ・ボクスターとは別にケイマン・コンバーチブルが登場したかのような響きを持つ。同じシャシー・タブを共有するエキシージとエリーゼは、クーペ・モデルがエキシージ、オープン・モデルがエリーゼという住み分けだったのに、今回、エキシージにロードスター・モデルが追加されたのだ。何と言って良いか不思議な現象だ。

しかし、エキシージとエリーゼは、すべてが共通というわけではない。エキシージのほうが70mm大きいホイールベースを持ち、全長も243mm長い。また、エキシージは、エリーゼには搭載されない3.5ℓのスーパーチャージャー付きV6をエキシージは積んでいるのだ。

エキシージ・クーペとロードスターの違いも、微妙ではあるが存在する。まず、クーペに装着されていたフロント・スピリッターおよびリア・スポイラーといったエアロ・パッケージが、ロードスターには採用されていない。これによりドラッグは0.04軽減されると共に、ダウンフォースにも大きな影響を与えている。また、リアのロールバーが固められ、ジオメトリーはフロントのネガティブ・キャンパーが減らされ、リアのネガティブ・キャンパーが増やされた。重さは10kg軽くなり、最高速度は233km/h。価格はクーペとまったく同じに設定されているので、£53,850(814万円)となる。

■どんな感じ?

かつて試乗をしたエキシージ・クーペは、トロフェオ・タイヤを積んでサスペンションをチューンしたレース・パックだった。しかし、今回試乗をしたエキシージ・ロードスターはそうではなかったという違いがある。しかし、エキシージ・クーペが獲得した2012ベスト・ドライバーズ・コンテストの第3位という結果を裏切らないものであった。

エキシージ・ロードスターは、レース・パックを装備したモデルよりも、印象的な乗り心地と、プアな道で正にロータス・マジックとも呼べる柔軟さを見せてくれたのだ。それは、エキシージの快適性を広くアピールすることになった。

最速のロータス・コンバーチブル・トップだと彼らは言う。確かに、若干の集中力はレース・パック装着車と比べれば欠けるかもしれない。それでも、ソリッドなブレーキ、好ましいステアリング、スロットルの入力に反応して素晴らしい動作を見せるリミテッド・スリップ・デフ、そして何よりも素晴らしいバランスのハンドリングは、サーキットで走らせても充分に楽しいクルマに仕上げられていた。

■「買い」か?

標準的なセットアップを持つロードスターは、レース・パックを装着したクーペとは異なり、よりドライブに研ぎ澄まされた感覚を必要とはしない。つまり、一般的な走行において非常に楽にドライブができるのだ。もし、サーキット走行を頻繁に行うのであれば、トラック・パックを装備すれば良いだけだ。しかし、通常の使用であれば、標準的なロードスターで充分だと思われた。

(マット・プライヤー)

ロータス・エキシージSロードスター

価格 £53,850(814万円)
最高速度 233km/h
0-96km/h加速 3.8秒
燃費 9.9km/ℓ
CO2排出量 236g/km
乾燥重量 1166kg
エンジン V型6気筒3456ccスーパーチャージャー
最高出力 345bhp/7000rpm
最大トルク 40.8kg-m/4500rpm
ギアボックス 6速マニュアル

 
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