アウディTT Sクーペ

■どんなクルマ?

このページでテストするのはアウディTTの ’S’ グレード。TTの中でも最もパワフルかつ最も高価なモデルで、車両価格は£38,900(671万円)からとなる。ちなみにツインクラッチATのモデルは£40,270(695万円)。

なぜ先に標準グレードのTTをテストしないのか、と疑問(あるいは不満)に思う読者もいらっしゃるかもしれないけれど、それに対して悪びれるつもりはない。

というのもTT Sを選んだのは、2つの確固たる理由があるからだ。まずひとつ目の決定的な理由から。TTはフォルクスワーゲン・ゴルフRと同じアーキテクチャを持つだけでなく、パワートレインの大部分を共有しているからだ。

そしてふたつ目。先代のTT Sはドライバーズカーとは程遠い出来栄えだった。したがって現行TT Sも同じような過ちを繰り返しているのか、あるいはゴルフRのような魔法がかけられているのかを見てみたいと思ったからである。仮に後者の場合、同クラスを牽引するポルシェ・ケイマンや最新のBMW M235iとどのような勝負を繰り広げるのか、という点も非常に興味深い。

まずは細かい部分から見てみよう。現行のTTは、先代に比べてモダンで、よりアグレッシブになっている。’パッと見’ では先代にそっくりだと思う向きもあるかもしれないが、よくよく見てみれば先代では絶対にに真似できない ’新しさ’ が随所に散りばめられている。

最初にTTがデビューした時は、アウディというコンベンショナルな自動車メーカーから随分と型破りなクルマが出たものだ、と思ったのは筆者だけではないだろう。しかし最新版となった今、TTはアウディの中でも定番モデルとして確固たるポジションを得るに至った。

 
最新試乗記