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アウディA7 “自動運転” インプレッション

バートレスによると、さらに道路のインフラ整備も必要なのだそうだ。「なにも新しくスマートな道路を建設して欲しいと言っているわけではありません。標識や車線がもっとクリアになりさえすればいいのです」

「標識や車線がもっとクリアになれば、自動運転車はもっと簡単に情報を読み取ることができますからね」とバートレス。

自動運転をおこなうA7は、多様なスキャナーやセンサー、レーダーやカメラを搭載しており、そのうちの幾つかはすでに現行のアシスト・システムのために開発が進んでいる。

これらは言うまでもなく、前方のクルマやオブジェクト、人々、標識を把握するためのものであり、車体前方に設置したレーダーは既に最大で250m先まで視認できるレベルになっている。

システムの心臓部となるのは、新型のzFAS中央コントローラーと呼ばれるもので、iPadよりも小さいサイズのボックスに、高機能プロセッサーの数々を取りまとめているのだそうだ。

このユニットが車体周辺のオブジェクトの動きを計算し、様々な操縦システムに情報を伝達する。ゆくゆくはアウディのフラッグシップ・モデルから、VWグループのモデルに利用されるようになる見込みだ。

内外装を見渡しても、いかにも自動運転車らしいメカはあまり見当たらない。唯一のそれらしいものといえば、インスツルメント・パネルに設えられた小型スクリーンくらいのもので、これはシステムの作動状況を伝えてくれるためにある。

ステアリング上の2つのボタンを押せば自動運転モードを開始でき、開始すると2対のボタンは緑色に発光する。

自動運転モードを一時停止するには、ステアリング・ホイールに触れるか、あるいはペダルやボタンをプッシュするだけでいい。地図データから、たとえばアウトバーンの入り口で自動的に(もちろん警告はある)一時停止することも可能だ。

警告の仕方は、赤く発光していたボタンが緑色に転じるといった、実にシンプルなもの。緑色に転じてから15秒後には、完全に自動運転モードがストップするという流れだ。

使用中の携帯電話やタブレットを閉じ、運転を再開するまでに与えられた、15秒という時間は十分だというのがアウディ側の見解であり、車両側が、ドライバーによる運転が再開されていないことを感知した場合には、自動的に車両をストップし、緊急サービスを受けられる。

A7に運転を委ねているあいだ、私は極めてリラックスすることができた。アダプティブ・クルーズやレーン・アシストの延長に、自動運転システムがあるわけだが、速い速度域への加速マナーや、周囲の流れへの適合などは、一貫してスムーズで安心できるものだった。

 
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