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アウディA7 “自動運転” インプレッション

ただし、現時点では、欠点がひとつもないというわけではない。ひとつは、(おそらくA7のパワーゆえかもしれないが)やや他の車両に近づきすぎる傾向がある点。あとほんの少しでいいから車間を開けてくれれば、もっとリラックスしたドライブになりそうだ。

そしてもうひとつは、ゆっくりと走る大きいサイズのトラックの後方では、やや判断に躊躇する傾向がある点。基本的にはトラックの後ろに張り付いて、車線変更に問題がないと確信するまでに、まずまずの時間がかかることがある。

新しい法律が、自動運転車を受け入れられるようになるまでは少なくとも4年がかかると予想されている。したがって、むこう3年の間では、渋滞時の30km/h以下における自動運転システムと、駐車時の自動運転システムの実現が期待できそうだ。

その後にようやく、主要道路や市街地で、本格的な実用が開始される運びになるだろう。

「revolution(=革命)はevolution(=進化)の先にあるのです」とバートレス。「テクノロジーはまだまだ発展段階ですが、必ず成功することでしょう」

自動運転車は安全になっているが、法律が追いついていない

「自動運転システムのおかげで、事故を減らすことができます」と言うのは、英国保険協会のマルコム・ターリン。

「例えばオート・ブレーキ技術は、実際に事故の30%を低減しているのです。自動運転システムに助けられることが多いのは、もはや明瞭ではないでしょうか」

「それに完全に自動運転化するわけでなく、解除装置もあるわけですから、責任の所在もはっきりしますしね」

実は ’責任’ に関してもアウディはきちんと考えており、カメラのうちのひとつは常に継続録画を行っている。自動運転中だったのか、あるいはドライバー自らが運転していたのかも記録していることから、もしものことが起こっても警察や保険会社が記録を閲覧することができるのだ。

英国政府は自動運転システムの開発に関する支援を考えているが、すべての政府が前向きなわけではない。アルネ・バートレスいわく、政府の中で輸送機関は前向きだが、法律が追いついていないという側面もあるのだそうだ。「さらに入り組んだ事態になるのではと心配もしているのです」とバートレス。

特にアウディを悩ませているのは、ECR 79という、10km/h以下でしかハンドオフ・ドライブができないというEUの決めたルールだ。「自動駐車でしか、われわれの技術が活かせないということです」とバートレス。

「法律を動かすのはとてもとても難しいことですが、なんとか3年以内の自動運転システムが製品化されることを願っています」と締めくくった。

(ジョン・エヴァンス)


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