ジャガーE-タイプ・ライトウエイト

52年の安息を経て、いよいよジャガーは最新のE-タイプ・ライトウエイトを制作した。有益な52年だったかどうかをテストする。

多くの優れたアイデアがそうであるように、良きアイデアはいつもパブで生まれる。ジャガーのデザイン・ディレクターであるイアン・カラムとその同僚、デイビッド・フェアバーンは、E-タイプというマスターピースの復刻を思いついた時のことを、そう振り返る。

「あらゆるプランを思いついては話し合い、そして振り出しに戻る、ということを繰り返してきました」とカラム。初めてジャガーに触れたのは、彼の祖父とディーラーにE-タイプを見に行った時だという。

「E-タイプのプランが、ふわりと頭に浮かんだのはデイビッドがスペシャル・オペレーション・ディビジョンに異動してきた時です。これまでと違って、驚くほど自然に頭のなかに浮かんできました」

遡ること1960年代。E-タイプ・ライトウエイトがまだ新参者だった時だ。この時、ジャガーの歴史は ‘カチリ’ と音を立てて切り替わったとも言っていいだろう。

戦後数十年のあいだに、あっという間に人気物になったXK120、そしてC-タイプ/D-タイプが産声をあげ、ジャガー製のスポーツ/レーシング・カーが時代を席巻した。E-タイプは英国はコヴェントリーにあるブラウンズ・レーン工場にて手作業で作られた。初お目見えは1961年のジュネーブ・モーターであった。優美なボディと手に入れやすい価格は、莫大な人気を博し、またたく間にそれぞれのオーナーの元へと嫁いでいった。ロードカーの制作に踏みきれたのもE-タイプがヒットしたおかげだ。

一方のサーキットでは、フェラーリ250 GTOという目の上のたんこぶが幅をきかせていた。250 GTOに勝つために考えた苦肉の策が、スティール・ボディを捨て、アルミニウム製に置き換えることだった。

 
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