スバル・レヴォーグ

スバルらしさは健在。ただ。トランスミッションを問わず、いいクルマであって欲しい。

■どんなクルマ?

レガシィ・ツーリング・ワゴンの後継という立ち位置だが、スバルが認めるように全く違う。大きすぎる。それに何だかぎこちない。

搭載するエンジンは、1.6ℓの4気筒ターボ。169psと25.4kg-mを発揮する。もちろん(と言っていいだろう)、アシンメトリカル4WDを組み合わせ、前後60:40の動力配分となる。トランスミッションは内製のリニアトロニックCVTオートマティックだ。

車体サイズ、エンジン、駆動方式、トランスミッションをもう一度見なおしてみると、ここ英国では、レヴォーグは極めてニッチな立ち位置であることがわかる。

レヴォーグを買おうか迷っている向きは、おそらくマツダ6(日本名:アテンザ)ツアラーボルボV60とでグラグラと気持ちが揺れるはずだ。

顧客層としては、単なる移動のための道具としてではなく、たとえばドライバビリティなど、そのクルマにしかない個性も求めるだろう。

日本国内のカスタマーの多くは300psの2.0ℓターボを選ぶとのことだが、スバルの公式発表いわく、貨物船に乗って英国へ運ばれるのはまだ先のようだ。

けれどもスバル・ヨーロッパは、2.0ℓターボ・タイプが輸入されれば、多くの人がWRブルーのボディを選び、ホイールをゴールドにするのではないかと予想している。

ただし、あくまで4WDシステムは安全のためのシステムなのだ、とのことだ。もちろんこのモデルにも、スバルご自慢の安全システムがてんこ盛りである。

■どんな感じ?

レヴォーグに乗って、不便だと感じる人はおそらくほとんどいないはず。便利な形状かつアクセスしやすい荷室、前後の座席周辺のスペースなどは、目を見張るレベルにある。

室内に用いられる柔らかい素材は、これまでのジャーナリストからの批判にしっかりと耳を傾けたことを意味しているし、それぞれのパーツの組付け精度もたかい。もちろん硬いプラスティック・パーツも決して少なくはない。ただし、USBソケットの多さ(合計6個もある)など、オーナー思いである点の方が目立っている。

アウトバックからそっくりそのまま転用したインフォテインメント・システムの使い勝手もよく、ドライビング・ポジションも良好。四隅の視界もかなり広い。

「レヴォーグはたくましく、実用的で、それでいて楽しいクルマであることを目指して作られました」と語るのはスバルの担当者。電気制御のドライバー・アシストを含め、スタビリティやアジリティなどすべてが、安心感に繋がるための ‘仕掛け’ だと捉えてよさそうだ。

 
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