ミニ・クーパー・クラブマン

公開 : 2015.11.16 23:50  更新 : 2021.10.11 08:58

■どんなクルマ?

クラブマンとはBMWがプロデュースするMINIのステーションワゴンの車名だが、それが最近、2代目にモデルチェンジした。初代クラブマンのデビューは2007年のことだから、今年で8年目に入った意外やロングライフなモデルなのである。

2代目クラブマンのすぐに分かる変化ポイントは2つ。ひとつはボディサイズの拡大で、3930×1680×1440㎜という先代の5ナンバーサイズから、新型は4270×1800×1470㎜になった。実はこの新型のサイズ、現行VWゴルフⅦとほぼ同じ大きさである。

ということは、これまでBセグメントに属していたMINIが、新型クラブマンに関してはCセグメントに入ったわけだ。それに伴って、これまでのMINIがプレミアムスモールだったのに対して、新型クラブマンはプレミアムコンパクトに成長したとBMWは主張する。つまり、メルセデスAクラスアウディA3をライバルとするクルマ、というわけだ。

すぐに分かる変化ポイントその2は、先代では変則3ドアだったボディが通常の4ドアになったことで、結果、リアシートへの乗り降りが格段にし易くなった。その一方で、テールゲートは初代を受け継ぐスプリットドア、つまり観音開きのままだから、メーカーは合計6ドアという呼び方もしているようだ。

ボディサイズの拡大は当然、居住空間や荷室スペースに好ましい結果をもたらした。リアシートには大人がゆったり座っていられるレッグスペースが備わったし、ラゲッジ容量も5人乗り時360ℓ、40/20/40の分割式バックレストをすべて倒して1250ℓに増えた。

記事に関わった人々

  • 吉田 匠

    Takumi Yoshida

    1947年生まれ。1971年、青学大卒業と同時に「CAR GRAPHIC」編集部に。スポーツカーの試乗記などを手掛け、FJ1600などのレースにも参戦、優勝経験数回。1985年、同社を退社、フリーランスのモータージャーナリストになる。「ポルシェ911全仕事」等、単行本多数。旧いスポーツカーに目がなく、愛車はポルシェ356B、ロータス・エランS2、他。

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