カーレビュー

2016.01.09

ポルシェ・ボクスター・スパイダー vs マツダMX-5 vs ジャガーF-タイプR

テスト日 : 2016年01月02日

価格 : -

F-タイプが力づくで押し込んでいくところで、あるいはMX-5が苦しげな表情になるところでもボクスター・スパイダーは淡々と前に進む。

オーバーな情報伝達はせず、だからといってスピリットを薄めたりはしない。いやな振動はなく、動きはリニア。ムダがないながらも味わいがある。

標高600mを超えたあたりから見える風景は、絵本の世界のように美しい。100%ドライビングに適しているわけではないが、真新しいエンジンと操作系の絶妙な重みのおかげでとかく楽しい。

3速までシフト・アップする機会はほとんどなかった。操作するだけで気もちがいいギアボックスも2速までで十分。リアから聞こえるサウンドも痛快のひとことだ。

GT4同様、リア・エンドのトラクションは増しているが、1速全開だと大きく振り回せる。ミド・エンジンのパッケージングと標準のLSDゆえだ。

ジャガーだとこれほどの余裕がない一方でMX-5は荷重に留意しさえすればボクスター・スパイダーと同じように振り回すことができる。この点は流石である。

A87道路に降りるまではまずMX-5に乗った。スカイ島までは競争だ。スカイ島の山頂で3台が揃ったファイナル・ショットを撮りたいというフォトグラファーのルークのリクエストである。

気持よくゲートに吸い込まれる6速マニュアル・ギアボックスを足早にシフト・アップしていく。雨に濡れたうえ、もつれたカントリーロードではさすがにトラクション・コントロールの介入を知らせる表示が光る。

ステアリングはあくまでデリケート。フロント・エンドは従順そのもの。シャシーは安定感を失うまいと粘る。速度域こそボクスター・スパイダーより圧倒的に低いのだが、楽しさではまったく引けを取っていない。

 
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