BMW M2 vs フォード・フォーカスRS

4WDメガハッチは、ストレート6を搭載するFR車の純度を超えられるか? フォード・フォーカスRSとBMW M2を連れだって、ウェールズの峠に向かう。

1992年。ワールド・ラリー・チャンピオンシップのホモロゲーションを取得するために、フォードは控えめな性格のエスコートに、ターボ加給が施されるコスワース製YBユニットをねじ込んだ。駆動方式は4WD。パワーの2/3をリア・アクスルに送った。

アウディUr-クワトロやプジョー205 T16、ルノー5ターボなど、ワールド・ラリー・タイトルの先駆けたちが用いた手法と同じであった。

フランク・ステファンソンが、リアに鳥居のようなスポイラーを設けたのは、220psという出力をうまく地面に伝える目的だったが、効果はそれだけではななかった。当時のファンに、強烈なインパクトを与えたのだ。11月になると、大西洋の大海原がポルトガルの街、ナザレを強烈な力で打ちつけるのと同じように。

その翌年、いまや廃刊となったが記憶に深く刻まれているMax Power誌が英国で発刊された。安い価格、強い影響。たちまち英国の若者を虜にし、カルチャーの柱となった。(いまとなっては、ちょっとぎこちない言葉だが)メガハッチというワードもこの雑誌から生まれた。

それから長い時間が経ったが、350psを叩きだすフォーカスRSは、そんなクルマたちの末裔ともいえる。

 
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