フィアット124スパイダー・ルッソ・プラス

公開 : 2016.08.03 05:50  更新 : 2017.05.29 18:51

MX-5をイタリア風味にするというフィアットの試みは、上品な道具ではあるがスポーツカーとしては説得力に欠けるという、二面性の結果を招いた。

■どんなクルマ?

バルケッタの生産が終わって10年以上。小型2シーターの影がすっかりと息をひそめてしまっていたが、フィアット124が同マーケットへ復帰するきっかけとなった。

バルケッタよりも大きなアドバンテージとなるのは、後輪駆動であること。さらに英国仕様の場合、右ハンドルが用意されているという、ふたつの点である。

ただ、イタリアで作られているわけではない。それにビジュアル面でバルケッタほどのオリジナリティがあるわけでもない。あくまで4代目のマツダMX-5をベースとしていることは、どこから見てもわかるのだ。

実はもともと、このクルマはアルファ・ロメオの名を引き受ける予定だったという。けれどフィアットのトップは、新世代アルファ・ロメオはイタリアで作られるべきだと判断し、日本の広島で作られるモデルをフィアットにしたという話を聞いたことがある。

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