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中古車対決! フォード・フォーカスRS vs ランチア・デルタHFインテグラーレ

フォード・フォーカスRSの£31,000(410万円)という価格は、実力にたいしてバーゲン・プライスだと思っている。たとえ日産GT-Rと比べたとしても全く引けをとっていない。大げさではない。

日産GT-Rと同じく、フォーカスRSもトリッキーな電子装置をふんだんに採りいれている。だからといって、電子装置によってがんじがらめになっていないのがいいところ。並々ならぬ楽しみを与えてくれる。

しかし、同じ価格を支払うならば、1992年式のランチア・デルタHFインテグラーレを買えるということも覚えておくべき。WRCで6度のコンストラクターズ・タイトルを獲得したという時代背景はじつに濃い。

両者に共通するのは、アツアツのホットハッチであるという点のみならず、4WDであるという事実もである。

フォーカスRSは2枚のクラッチ板をたずさえ、1秒につき100回、センサーを通じてモニタリング。通常時は全トルクのおよそ70%をリア・アクスルに伝えるが、必要に応じて100%を0.06秒で明け渡すこともできる。

対するデルタは、あくまでメカニカルな部分が多く、通常時は全トルクの53%がリアに、トルセン・ディファレンシャルがリア・アクスルの各サイドに、そのうちの83%を供給できる、といったシステムとなる。ステアリングはフォーカスRSの場合電気機械式で、可変ダンパーとESCが脇を固めるが、デルタHFインテグラーレは油圧ステアリングとパッシブ・ダンパーの組みあわせ。スタビリティはあなたの腕にかかっている。ちなみにインテグラーレEvo1は1991〜93年、Evo2は93〜94年に販売された。それ以前の16vに比べると、パワーの強化はもちろんのこと、ブレーキの大型化、シャシーの補強が施されていた。

 
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