中古車対決! フォード・フォーカスRS vs ランチア・デルタHFインテグラーレ

公開 : 2016.08.15 05:50  更新 : 2017.05.29 19:30

サスペンションも調整しなおされ、リアには可変ウイングが追加された。タイヤが外へ張りだしたため、それを収めるためにボディもワイドになった。当時、ブリスター・フェンダーには羨望の眼差しが向けられた。

この年式のモデルは人気が高く、事実、中古車価格も着々とあがりつづけている。ジャッロ・フェッラーリという名の黄色い個体は、実はわたしのクルマ。レザーのレカロ・シート、エアコン、ABSが標準であった。

写真のとおり、とてもよいコンディションにあるのは、先ごろレストアをおこなったからだ。たとえば今日、この場で販売するとしたら、価格は新車のフォード・フォーカスと同じくらいになるのではと考えられる。

あらためてフォーカスRSと14年前のデルタHFインテグラーレのインテリアを見比べてみると、さすがに時代の違いをまざまざと感じざるを得ない。

指で押しただけで割れてしまいそうなプラスティック、ビニールで覆われたパネル、簡素にすぎるボタン、ひょろひょろなレバー、前後調整のみのメーターの半分を遮るステアリング……。なんと悲しいことか。対するフォーカスRSには、デュアル・ゾーン・エアコン、DABラジオ、ブルートゥース接続、可変ヘッドライト、自動ワイパーなど、いかにも現代的な装備が盛り沢山である。室内だってけっこう広い。

さて、そろそろ走りだそう。読者諸兄がもっとも気になっているは “デルタHFインテグラーレは今乗っても早いのか?” という点に関してではないだろうか。

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