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シトロエン・グランドC4ピカソ

内装はあまり変わっていないが、このクラスのなかでもっともスペースが広いクルマであることは変わりない。窓は頭上まで伸びているし、ダッシュボードも低く開放的。収納のあらゆるところに設えられ、やわらかい手触りのマテリアルのおかげで親近感が湧いてくる。

MirrorlinkとApple CarPlayに対応した7.0インチのタッチスクリーンも、ピンチやスワイプを直感的にできるようになっている。ただスクリーン周辺のタッチ式のボタンは、改善する必要がある。現状だと、求めている機能と異なるものを立ちあげてしまったり、求める機能が立ちあがったあとも動作が遅い場合がある。

しかし、そのほかのエルゴノミクスは相変わらずピカソの特長ともいえるレベルにある。2列目のシートは個別にスライドできるうえ、3列目のシートへのアクセスもしやすい。シートを倒せばフラットな空間が生まれるし、その際の容量もかなり大きく確保されている。

■「買い」か?

インフォテインメント・システムとドライバー・アシスト(信号認識、レーン・ディパーチャー・シスト、ドライバー・コンディション・モニタリング)の向上は、間違いなく、このクルマの存在意義を強めている。

フォードS-マックスのようなドライビングの楽しさや、クラスを牽引するフォルクスワーゲン・シャランの質感は、諦める必要があるのは確かだが、室内の広さ、安いランニング・コスト、見た目のよさは評価すべき。

このクラスでトップとなることはないだろうが、着実な進化を遂げたことで、これまでと変わらず競争力が高いクルマであることは間違いない。

■日本版編集部の見立て

合理的なモデルが多いこのクラスにあって、ひときわ異彩を放つ存在がこのグランドC4ピカソだ。すべてが個性と言っても良い存在感には非常に好感が持てる。また、インフォテインメント・システムがアップグレードされたのも、これまでのグランドC4ピカソの、どちらかと言えば弱かった点が解消されているのでGOOD。日本市場ではまだ導入されていないHDiモデルだが、PSAといえばHDiとも言える代表的にパワーユニットだけに、日本での発売が切に望まれる。


シトロエン・グランドC4ピカソ・ブルーHDi 150 S&S フレアー

価格 £28,010(375万円)
最高速度 209km/h
0-100km/h加速 9.8秒
燃費 23.3km/ℓ
CO2排出量 111g/km
乾燥重量 1705kg
エンジン 直列4気筒1998ccディーゼル
最高出力 150ps/4000rpm
最大トルク 37.7kg-m/2000rpm
ギアボックス 6速マニュアル


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