シボレー・ボルト

公開 : 2016.11.22 05:30  更新 : 2017.10.03 13:11

■どんな感じ?

アメリカのEPA(エンバイロメンタル・プロテクション・エージェンシー)が算出した、現実的な運転における航続距離(=383km)という数値は、実際に運転してみても信頼できると思った。さらにジェントルな運転を心がければ、もっと距離は伸びるはずだ。

温かい気温のなか、満充電時の状態でハードな運転も試みたが、それでも241km走れた。150km/hまで走らせることもできるから、高速クルーズも苦痛ではない。リーフがゴルフ・カートのように感じるに十分な俊足ぶりであるのもよい。

0-97km/h加速は6.5秒と発表されており、体感的にも不満はない。EVらしく、静止状態から瞬時に36.8kg-mの最大トルクも立ちあがるため、フロント・タイヤが鳴くことさえある。

アクセル・ペダルの踏力の強弱で、細かくスピードをアジャストできるのも、このクルマのよいところ。回生ブレーキを ‘L’ モードにすると、アクセルを弱めるだけで力強い制動がかかる。このモードに固定しておけば、ほとんどの環境において、ブレーキを踏まずにアクセルの強弱でクルマを静止させられる。

アクセルを強く踏みこむと、ヒューンといったEVらしい音が響くが、特に不愉快だと感じることはない。地下鉄の電車の音に近いかもしれない。いずれにしても、すこぶる洗練された印象である。

一方、ステアリングを切れば、左右にクイックにボディは動くものの、特にドライバーを興奮させるようなことはない。

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