海外初試乗

2017.01.05

アストン マーティン・ヴァンキッシュS

テスト日 : 2016年12月28日

価格 : £199,950(2,880万円)

文・マット・プライヤー 

路面は薄汚れた定食屋のテーブルより滑りやすく、いかに強力なトラクションやグリップがあっても台無しになる。その状況が、常識的な速度域でハンドリング限界を見極められることにつながるから、この時期は、ハイパワーカーをテストするには絶好の季節だ。

そこでヴァンキッシュSが見せたのは、近年のアストンではベストといえる理想的なバランスだった。ノーズは安定し、切るたびに楽しめるステアリングと、コーナー出口でスロットルを開くほどに生き生きしてくるシャシーに感心する。これぞ運転の醍醐味だ。

■「買い」か?

DB11の登場で、ヴァンキッシュの立場はこれまで以上に揺るがされるかと思われた。

しかし、今回の改良で、これまで到達し得なかった ‘スーパーGT’ と呼べる領域にまで、飛躍的に進化した。DB11と見比べれば、古典的なアストンのにおいを残したモデルは魅力に欠ける存在かもしれない。

しかしヴァンキッシュSは、3年前に登場した既存モデルがベースでありながら、実に優美なものへと昇華している。フル・モデル・チェンジまでの数年も、威厳と訴求力を損なうことなく切り抜けられるに違いない。

■日本版編集部の見立て

DB11がGT的色合いの濃いモデルであるのにたいし、ヴァンキッシュSはそのライバルがF12であることからもスポーツカーに近いモデルだ。マット・プライヤーはそれを ‘スーパーGT’ と呼んでいる。暴力的なノーマル・アスピレーション5.9ℓV12も魅力のひとつ。洗練されたDB11とは異なり、古典的なアストンの魅力を最大限に引き伸ばしたモデルと言えるだろう。


アストン マーティン・ヴァンキッシュS

価格 £199,950(2,880万円)
全長×全幅×全高 4720×1905×1280mm
最高速度 323km/h
0-100km/h加速 3.5秒
燃費 7.6km/ℓ
CO2排出量 302g/km
乾燥重量 1739kg
エンジン V型12気筒5935cc
最高出力 600ps/7000rpm
最大トルク 64.3kg-m/5500rpm
ギアボックス 8速オートマティック


▶ 海外ニュース / 新型フェラーリF12 Mか? スパイ・ビデオがキャッチ
▶ 海外ニュース / フェラーリF12の後継もNAエンジンで行くと公言
▶ 海外初試乗 / ポルシェ911ターボS

 
最新初試乗

初試乗

記事一覧

モーターショー

記事一覧

特別企画

記事一覧

クラブインデックス

記事一覧

長期使用報告

記事一覧

イベント・カレンダー

記事一覧

ギャラリー

記事一覧

新刊&バックナンバー

記事一覧