三菱ASX 2.2D

公開 : 2017.01.27 05:30  更新 : 2017.05.29 19:26

三菱のスモールSUVは質実剛健で機能的だが、市場には、より優秀なライバルもまだまだ多い。この最上位グレードは、英国での価格の高さも気になる。

■どんなクルマ?

SUVのイメージが強い三菱だが、このクラスのクロスオーバーに参入したのは2010年。先代アウトランダーがベースの小型SUVである、3代目RVRでのことだった。このASXは、そのRVRの海外仕様だ。

利幅が大きく、人気拡大も続く市場を狙ったものだが、セールスは三菱の思惑通りとはいえない状況だ。こざっぱりとしすぎたインテリア、洗練度の低いディーゼル・エンジン、また為替レート変動による価格面の不利などが要因だが、ライバルたちの競争力が上がっていることも無視できない。

とはいえ、手をこまねいているわけにはいかない。17年モデルでは、現状打破を期した対策がほどこされた。

おもな変更点はルックス面だが、これであらたな感心を引きつけたいということらしい。最大の特徴はフロント周りで、三菱のあらたなデザイン・アイコンであり、北米仕様では16年モデルから導入している ‘ダイナミック・シールド’ を採用。

そのほかにも装備内容を見直し、従来のガソリン車に加えディーゼル車にも1.6ℓユニットを設定した。とはいえ、英国での売れ筋はこれまで通り2.2ℓディーゼルとなるだろう。

今回も試乗車は2.2ℓディーゼル車で、6速ATと4WDとの組みあわせは、このエンジンを搭載する上位2グレードのみとなる。

グレード体系は既存の2/3/4に、最上位グレードの5が加わった。その専用装備はハイ・グレードなレザー・インテリアやリアのシート・ヒーター、LED室内灯、アルミ・ペダルなど。

最廉価グレードの2は£15,999(230万円)からとリーズナブルな価格設定だが、試乗車の仕様では£28,399(408万円)と、競争力のある数字ではなくなっている。

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