新車&中古車対決! ―― ケータハム・セブン vs KTM X-Bow

  • GTグレードのウインドスクリーンは、X-Bowを驚くほど洗練されたクルマに変えた。

  • セブンはその小ささゆえ、ドライバーの快適性に寄与するスペースは極めて小さい。

まずは2台の共通点を

共通するのは基本レイアウトで、高額な価格の理由ともなるものだ。フル・カーボンのモノコックが、シャシーの大部分を占める。アウディ製2.0ℓ直4ターボと6速マニュアル・トランスミッションをリア・ミドシップにマウントし、後輪を駆動する点も全車同じだ。

今回のGTは、現在の主流となっているグレードで、ウィンド・スクリーンとドアを備える。登場時のX-Bowにそれらは存在せず、剥きだしのドライバーめがけて激しい走行風や時として小石などの飛来物が飛びこむコクピットは、実質上フルフェイス・ヘルメットの着用が必須であった。

その煩わしさを一応は是正したX-Bow GTは、その名の通り公道走行を想定したモデルであり、ヒーターとワイパーも装着。車両重量は、ベーシック・グレード比で57kg増の847kgとなる。

対する新車はケータハム・セブンの620Sで、職権を乱用して必要以上に乗る機会を作っては借りだした、セブンの中でもお気に入りのバージョンだ。

エンジンはフォード製2.0ℓ直4のスーパーチャージャー仕様で、310ps/7700rpmを発生。620にはSとRの2タイプがあるが、ケータハム基準では「まだ正気」で快適性が高いのがSだという。あくまで、ケータハム基準で、ではあるが。

価格は£45,795(661万円)だが、それはあくまでもベースで、セブンに付きものの膨大なオプションが用意されている。

この620Sは、ナロー・ボディを採用。ベース状態で600kgを切り、より敏捷な走りを味わえるため、個人的にはオプションのワイド・シャシーより好みだ。

さまざまなシートやトリム、また耐候性を高めるアイテムもセレクトできるが、1年のうちにできるだけ長い期間楽しみたいなら、装着すべきアイテムは多い。

実は、GTグレードのX-Bowをドライブするのは今回が初めてだ。オーナーカーを借り受けたこの個体は、エンジンはスタンダードな285ps仕様だが、£5,000(72万円)の大型フロント・スポイラーとリア・ウイングを装着している。

また、オーナーが£250(3万6,101円)のインダクションキットを後付けしており、吸気音はやや大きめ。防犯装置も取り付けている。

さらに、X-Bowの本分であるサーキット走行でややギアボックスの温度が高めになることが判明し、温度感知スイッチを備えるファンを増設している。

 
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