海外試乗

2017.02.14

天候を問わぬ速さを備えたスーパーサルーン、アウディS4 だけど何かが足りない?

アウディS4

テスト日 : 2017年02月12日

価格 : £44,600(635万円)

文・アラン・テイラー-ジョーンズ 

いつもながら、天候を問わぬ速さを備えたアウディS4。しかし、もうすこし ‘濃い口’ でもいいのではないか。ハンドリング重視のAUTOCARは、そう思った。

■どんなクルマ?

全天候型パフォーマンスを表現する控えめなバッジ、といわれたら、思いつくのはアウディのSバッジだ。そう、この新型S4のような。

S1だろうがS8だろうが、Sバッジが保証するのは、強力なエンジンとマジックテープのように地面に食らいつくトラクションを備えていること。

しかし、強烈なカーマニアの琴線には触れないのも、Sモデルの持つ一面だ。

近年、Sモデルは増殖を続けているが、その中で取り分け長く存続しているもののひとつがS4だ。気の迷いのようなV8自然吸気を積んだことがあったものの、それ以外は常に煮詰められた過給エンジンをフロント縦置きし、四輪を駆動するパッケージングを踏襲。

また外観のモディファイは、ベース・モデルとの識別が辛うじてできる程度に留められているという美学も、歴代に共通する。

最新モデルは先代同様にV6ユニットを搭載するが、過給器はスーパーチャージャーからシングル・ターボに変更し、21ps/6.1kg-mアップの354ps/51.0kg-mを発生。最大のライバルとなるであろうメルセデス-AMG C43にエンジン性能はやや劣るが、0-100km/h加速タイムは等しく4.7秒だ。

毎度ながらドア・ミラーはアルミ色で、マフラーは左右2本ずつ。これらが、A4とのわかりやすい識別点だろう。インテリアには、電動調整式ナッパ・レザー・スポーツ・シートとグレードアップしたナビゲーションが装備され、またそこかしこにSのロゴがあしらわれる。

next pageトルコンのほうがDCTよりベター ハンドリングは△

 
最新初試乗