2017年型VW e-ゴルフを発売前に試乗 航続距離はBMW i3や日産リーフを超えたか

公開 : 2017.04.18 11:35  更新 : 2017.05.29 18:56

2017年型e-ゴルフ、数字でおさらい

彼らは、NEDC(新欧州ドライビング・サイクル)の測定法において、航続距離を延長することに成功しているという。

それでも、化石燃料を満タンにして内燃焼機関を駆使した時の航続走行距離とは比べものにならないが、1時間くらいの距離を運転して、自宅に帰るくらいならば十分な水準だという。

航続距離の改善は、容量の大きいリチウム・イオン・バッテリーを採用したことによる。容量を24.2kWhから35.8kWhへ引き上げている。電気モーターの出力も115psから136psへ上昇。0-100km/h加速性能も1秒近く縮めている。

以前と変わらず、家庭用の230Vコンセントを使うと、13時間で容量の80%の充電を完了させることができるが、チャージ・ステーション(ガレージに設置可)なら、4時間でこれを完了することができ、さらに店頭サービスの「コンバインド・チャージング・システム」ならこの工程は45分で完了する。

テスラのような「スーパーチャージャー」級の利便性ではない一方で、e-ゴルフは価格を重視する戦略。フォルクスワーゲンは、まだ英国内の販売価格を発表していないが、現行モデルの£31,000(約420万円)を少し超えるくらいと予想されていて、£4,500(約60万円)の助成金を貰うことによって、通常は£28,000(380万円)以上を支払うことはないだろう。

これで、エントリー・モデルである日産リーフと航続距離が魅力のBMW i3の間にe-ゴルフは収まることになる。

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