「ミニ・リマスタード」ついに試乗 デイビッド・ブラウン渾身の作品、1,400万円の価値あるか

公開 : 2017.06.20 12:25  更新 : 2017.06.20 12:26

いざエンジンに火を

ドライビングポジションは相変わらず、ちょっとばかりしっくりこない。シートを下げ、脚を伸ばして快適に座ろうとすればステアリングホイールはいささか遠く、それならばと脚を曲げて前寄りに座れば、今度は近すぎてしまう。どちらも理想のポジションには程遠いが、乗っていればじきに馴れるだろう。

リビルトされた4気筒の排気量は1330ccで、最高出力は95ps/6100rpm、最大トルクは12.0kg-m/4000rpm。

4速MTを介して前輪を駆動するが、シフトゲートはタイトで、変速は気持ちよく決まる。エンジンはパワフルで心地よく、個性に満ちているが、5000rpmを超えると苦しそうな感触になってくる。

直線加速は熱狂するには程遠いが、たった750kgの車重が利いて、0-97km/hは10.6秒をマーク。市街地で先を急ぐ程度であれば十分すぎるパンチと速さで、カントリーロードを突っ走るのにも不満はない。

ステアリングはノンアシスト。機敏でダルさはなく、直線を走っていても驚くほどのダイレクトさを感じ取れる。ステアリングホイールを軽く動かすだけで、鼻先は素早く向きを変えるのだ。

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