シビック・タイプR 2017年型に試乗 新型の価格とスペック、評価は?

公開 : 2017.08.11 16:40  更新 : 2017.08.11 16:41

「あの」鋭いレスポンスは過去のものに

ノーマルのホンダシビックと同様に、ボディサイズはライバルとなるモデルと比較して大型化されており、英国の道には若干持て余す感がある。

新プラットフォームにより、ドライビングポジションは改善されたものの、着座位置は依然として高く、ステアリングのテレスコピック調整機能も備わっていない。

一方、パワーステアリングやクラッチ、シフト、ブレーキペダルの感触は非常によく練られており、斬新で正確。重さも適切だ。

しかしターボ化されたことでスロットルレスポンスに甘い部分があり、従来のタイプRが持つ鋭いレスポンスが高い評価を得てきただけに、上記の良い部分を阻害している。

4気筒エンジンを積むホットハッチの多くは、ターボラグをなくす努力をしている。しかし、高回転型エンジンとするためにショートストロークに設計されており、極わずかながらラグを感知できてしまう。

そしてこのターボラグは、タイプRを心から楽しめないクルマにしてしまっている。ただ、このエンジンの出力域は幅広く、競合する4気筒エンジンと比較すると強力だという点には気づくはずだ。

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