カーレビュー

2017.11.11

ロードカー、本当に公道を耐えうる? フォードGT vs ラディカルRXCターボ vs 911GT3 RS 前編

フォードGT/ラディカルRXCターボ/ポルシェ911GT3 RS
[編集部より]

ロード・バージョンに改造されたレース・モデルやサーキット専用スポーツカーにとって、公道は許容できる世界なのでしょうか? 旅にでました。

もくじ

ロードカー、ほんとうに公道を耐えうる?
いきなり「苦行」に涙する
フォードGTに舌を巻く パドックへ
911GT3 RSだって安楽ではない

ロードカー、ほんとうに公道を耐えうる?

火曜日, 9.23am
ブルックランズ・ミュージアム

世界で最も歴史ある専用サーキットは営業時間を迎えたばかりだったが、100年を経たクラブハウス前に小さなひとだかりができている。ブルックランズ・ミュージアムに朝早くから訪れたひとびとの前で、突然の展示会が始まったのだ。

そこに3台のクルマがある。3台全てを見渡すことができるが、そのうちの2台にはエアバスA380の補助翼にでも使えそうな巨大なリア・ウイングが屹立している。

しかし、ひとびとには、とても低く、とてもワイドで、鮮やかな黄色のボディを纏ったフォードGTしか、その目に入っていないようだ。

しばらくの間、うなづき、微笑みつつ、髭をしごきながら(ブルックランズは髭文化の中心地である)、フォードのエンジンルームとキャビンを覗き込んでいた。

ひとりかふたりがほんの少し離れたところに停めてあるラディカルRXCターボに注目したようだが、しかしそれも一瞬のことに過ぎなかった。

もう1台のポルシェ911GT3 RSは、2年前に一瞬にして売り切れたモデルであり、現在中古車市場では£200,000(2994万円)以上で取引されているが、このクルマすらこの場にはいないようなものだ。

これがオリジナルGT40の伝説の力。新しいデザインも注目を集めずにはおかないようだ。

われわれは、この伝説のクルマを英国でのショート・ツアーに連れだす事にした。実世界での使い勝手を検証するべく、3台でおよそ320kmを走破するのだ。

ブルックランズを出発し、ノーサンプトンシャー州のシルバーストン・サーキットと、ダービシャー州のドニントン・パーク・サーキットを経由して、ピーク・ディストリクト周辺のお気に入りの道を走る。

今回のわれわれの旅では、現代のF1レースにおける走行距離を36時間で走り抜ける。

このコースには高速道路があり、A級路とB級路があり、渋滞があり、道路上のくぼみや減速帯もある。さらには高い縁石と狭い駐車場、そして何といっても英国特有の気象である。

つまり、現代ル・マンのプロトタイプカーの様なスタイルを持つクルマと、GTEクラス・レーシングカーの公道バージョン、そして素晴らしいサーキット性能を持つスポーツカーが、どうやってこの旅をこなすのかを試してみるのだ。どんな困難に遭遇するだろうか。是非想像してみて欲しい。

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