カーレビュー

2017.11.11

ロードカー、本当に公道を耐えうる? フォードGT vs ラディカルRXCターボ vs 911GT3 RS 前編

フォードGT/ラディカルRXCターボ/ポルシェ911GT3 RS

いきなり「苦行」に涙する

今、わたしは考え込んでいる。言うまでもなく、これは決して間抜けなアイデアではなかった。全てが間違った方向に進み、わたしは今A43の道路脇でけん引車を待っている。

全てはマシュー・ジェームス・プライアーを責めるべきだろう。しかし、彼は今、より面倒な問題に直面しているはずだ。思慮深い人間というのは、必ず目的地に辿り着けると確信できるまで、ロード・トリップになど出発したりはしない。そして、わたしは既に同僚から、同じ日に何度も故障したフォードGTの初期テスト車両の話を聞いていたはずなのだ。

既にラディカルRXCがどれほど壊れやすいかは身をもって体験していた。前回このクルマを運転した時には、最初7段全てのギアが揃っていたが、最終的に残ったギアは3段になっていた。

もし320kmを明日のティータイムまでにこの3台で走破するとしたら、かれらに対する最大の懸念事項を表明しない訳にはいかない。つまり信頼性だ。

ぜひこのロード・トリップが彼らの信頼性を証明する機会になって欲しいと心から願う。

火曜日, 11.23am
オックスフォード・サービス, M40

本誌グループテストのレギュラー・ドライバーであり、全てにおいて最高な男でもあるニック・スタッフォードがビールを要求している。

ニック曰く「本当にビールが飲みたい」のだそうだ。ラディカルRXCでスターバックスのドライブスルーへ行くことになれば、本当にそう思うかも知れない。

ニックはミルクと砂糖を注文する前に、訳の分からないことを言ってちょっとした混乱を引き起こした。想像できないだろうが、かれはドライバーズ・シートから精一杯腕を伸ばして、スターバックスの会員カードを手渡すことができたのだ。

後はクルマの中の何処にドリンクを置くかだ。何故と思うかも知れないが、何とラディカルRXCにはカップホルダーが設けられている。

更に重要な事実は、ニックがイライラすることなく、そして他のクルマに乗り換えたいと思うことなく、こんな遠くまで来たということだ。

「問題無いよ」とニックは言う。「一度シートに慣れれば、あとドア。それからクラッチと騒音かな。こんなの初めてじゃないから。慣れればBMWのX5でもトレーラーでも一緒だよ」

ブルックランズからの道中は注目を浴びながらだった。つまり蛍光色のフォードに乗ってだ。その安っぽい手触りとは裏腹に、GTのキャビンは素晴らしい。

そして、カメラマンのスタンが証言してくれるだろうが、2名乗車では非常に居心地が良い。これまでのところ、ドキリとすることも無かった。

M25を走行中やハイ・ウィカムを駆け上っているときに何度もTFT液晶の水温計をチェックしたが、その必要はなかったのだ。

 
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