ロードカー、本当に公道を耐えうる? フォードGT vs ラディカルRXCターボ vs 911GT3 RS 後編

2017.11.11

番外編 サーキットを飛びだしたロードカー6選

プリムス・ロードランナー・スーパーバード(1970)

1960年代、ナスカー・ストックカー・レースの車両は未だストックカーと見做されていた。そして、超高速サーキットの登場は、各社に奇妙な形をしたフロント・ノーズとウィングの装着を促すこととなり、更にはその公道仕様も生産しなければならなくなった。プリムスは1970年に1920スーパーバードを作りだした。

フォード・シエラRSコスワース(1986)

ツーリングカー・レースで再びフォードをトップに押し上げるべく、シエラRSコスワースは世界中を席巻した。

フォードはその後輪駆動レイアウトからシエラを選び、16バルブ・ターボのコスワース・エンジンにこだわった。ボディカラーとオプションを限定することで価格を下げ、5000台の公道仕様の販売を懸念するディーラーに応えた。

ダウアー962(1993)

1980年代中盤、ポルシェ956と962はル・マンを席巻した。GTカーのための新たなルールが導入された1994年、ポルシェとヨッヘン・ダウアーはその抜け穴を見つけた。

ダウアーは962レースカーを公道走行可能なGTに仕立て上げ、その後、このGTのレーシング・バージョンを作ったのだ。このクルマは勝利したが、翌1995年には早くも禁止された。ダウアーはこのロードカー・バージョンを作り続けた。

アルファ・ロメオ155シルバーストン・エディション(1994)

見かけはノーマルの155と全く変わらないが、トランクには後付け可能なウィングとスプリッターが収まっていた(何故か取扱説明書は含まれていなかった)。

このルールの抜け穴をつかって、アルファは1994年のBTCCにこの空力デバイスを装着した車両で参戦し、物議をかもすタイトルを獲得した。

ポルシェ911シュトラッセン・バージョン(1996)

この驚くべき限定モデルが「ストリート・バージョン」と名付けられた理由は明らかだ。

592psの3.2ℓエンジンは1998年のル・マンで優勝することになったレース・バージョンにも使用されたからである。25台のみ生産され、このモデルの登場が1990年代中盤のGTのルール破りの始まりを告げることになった。

トヨタTS020 GT-ONE(1998)

このクルマが最も驚くべき存在だと言えるだろう。触媒コンバーター付き600ps V8エンジン搭載の公道仕様が2台のみ生産された。

GTのルールではスーツケースを積むことができる大きさのトランクが求められたが、驚いたことにトヨタは燃料タンクをトランクとして認めさせたのだ……。

 
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