メガーヌ新型、VWゴルフ7.5 シャシーの違いを “深掘り”

公開 : 2018.01.09 12:10  更新 : 2019.06.12 01:55

ゴルフ7.5 リアサスに見るグレード分け

トーションビームはそもそも、1970年代に発売された初代ゴルフで世に出て、90年代終盤から世界のFFがこぞって採用しはじめた方式である。しかし、当のゴルフは5~6代目で一時的に独立マルチリンクに切り替えた。その理由は間違いなく、リアにマルチリンクを採用した初代フォード・フォーカスの走りが、世界的に絶大な評価を受けたからだった。

こうした経緯からも「FFでもっとも大切なのはリアグリップ」という冒頭のシャシー技術者氏たちの物言いが実感として納得できる。

しかし、さらに進化した現行ゴルフ7でトーションビームが復活して、しかも搭載エンジン性能やグレードによってリアサス形式を使い分けるようになった。たとえば、日本仕様のゴルフでいうと、1.2TSI搭載車のリアサスは安価なトーションビーム、1.4TSI搭載車以上のそれは高度な4リンク(≒マルチリンク)となる。

こうした事実からも分かるように、トーションビームは今なお現役バリバリの技術だが、求める性能によっては、なんらかの工夫も必要……ということだろう。
 

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