ジャガーXFスポーツブレーク25t R-スポーツ 待望のガソリン仕様に試乗

公開 : 2018.01.17 11:40


どんな感じ?

上質さを備えるも、物足りないパワー

ガソリン仕様のインジニウムエンジンは、240psのディーゼル仕様と比べると、13.6kg-mトルクが少なく、牽引能力が100kg少なくなる。しかし、洗練性の面では比べ物にならない。エンジンの回転数を上げていくと、高音に変化してボリュームも大きくなるが、一般道でのペースなら、ほとんど気にならないレベル。

市街地での移動や、2000rpmでの110km/hによる走行なら、静寂を楽しめるほど、ATは上質に躾けられている。ただ、最もレスポンシブな設定にしても、シフトダウン時の反応はやや遅い印象だった。

エンジンのターボラグは穏やかだが、流石に1705kgにも車重が及ぶため、250psの最高出力をもってしても、非常に俊足だとまでは言えない。1-100km/h加速は6.7秒で、4ドアモデルと比較すると、0.4秒多く必要となる。

トルクの出方は2500rpmから6000rpmまで一定だが、鋭さはない。ダイナミックモードに設定すれば、ステアリングは重さを増し、ギアボックスも高回転まで許容するようになるが、加速感が追いつかない感覚がある。

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