ポルシェ911ターボが負けた日 英国人の目から見た日産GT-Rの実力 前編

公開 : 2018.01.21 08:10  更新 : 2018.01.21 12:04

デカい でも、狭い

DB9式に出てくるレバーをつかんでドアを開け、GT-Rに搭乗する。車体のデカさ──すごくデカいクルマなんですよコイツは──から想像していたよりもキャビンは狭い。不当なくらい。でも、レザーシートにハマってステアリングホイールを動かすとバッチリのドライビングポジションを選択することができる。
 
キーはない。ロック解除はちっちゃな電子リモコンで。それが車内にちゃんとあると、デカくて赤いボタンを押すことでエンジンが始動する。で、それを押すと、3799ccのツインターボV6に火が入る。ドラマ度は高くない。フェアレディZと同じ。でもってザワついてるっぽいアイドリング。こちらは実にGT-Rっぽい。


 
ギアレバーを手前へ引いて“D”に。スロットルペダルをコスる。と、クルマは静止状態からのんびり動きだす。そのあいだに、ドライバーはコクピット周辺環境への慣熟度を高めていく。スカットルは高く、ダッシュはボリュームたっぷり。全体のカタチやディテールには、フェラーリ550をデザインのヒントにした形跡がひとつならず。ホンの一例として、例えばエアベントなんかはベタにソックリ。

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