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カーレビュー

2018.02.08

メルセデス・ベンツSL63 AMG vs ジャガーXKRコンバーチブル 回顧録

メルセデス・ベンツSL63 AMG/ジャガーXKRコンバーチブル

文・アンドリュー・フランケル 

ツウ好みのXKRと万人受けするSL63

そのうち山岳地帯に入った。ジャガーが先頭を走り、メルセデスがその後方にしっかりと食らいつく。XKRはドライビングの愉しいクルマで、なめらかで繊細なジャガー車らしいステアリングを備えている。だが、SL63はもっと特別だった。  

車重がXKRよりも200kgほど重いにもかかわらず、SLのほうが加速性能、制動能力ともに優れるばかりか、限界コーナリングでもXKRには真似できない落ち着いた振る舞いを示した。コーナーがいくつか連続したセクションに突入すると、SLはXKRを寄せ付けなかった。


 
今日のカリフォルニア州の厳しい交通取り締まり状況を考慮して実際に確かめはしなかったが、もしこの2台を本気で競わせたら、SL63はXKRを完全に置き去りにできていただろう。このクルマが車重2tのクルーザーだというのが信じられなかった。XKRのほうがドライバーとクルマの一体感がより強く、ピュアなエンスージァストには好まれるだろうが、SL63のほうが強烈な体験をもたらし、走り終えたあともより強く印象が残る。
 

 
何百kmもの距離を走り、身体に染みついていたソルトン湖の悪臭も完全に消え去った頃、われわれはこの2台のコンバーチブルに最大の課題を与え、それを評価することにした。オープンロードスターからクローズドクーペへの物理的な切り替え(それ自体はいとも簡単できる)だけでなく、本格的なスポーツカーからラグジュアリーな長距離ツアラーへの切り替えである。

SL63の新型ギアボックスはコンフォート・モードを備え、それを選ぶとギアシフトはきわめてスムーズで静かになる。だがXKRでも、スロットルを控えめに踏んで走らせれば、さほど違わない効果がもたらされる。ジャガーが躾けたZF製6段ATは、相変わらずコンベンショナルなATとしては世界最高のものだ。
 

 
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