トヨタ・ランドクルーザー2.8ℓ直4ディーゼル 2018年型を英国試乗

公開 : 2018.02.14 12:20  更新 : 2021.01.28 18:18

どんな感じ?

トヨタの「十分」 多少の音は当たり前

ランドクルーザーについて忘れてはならないのは、是非はともかく、トヨタが開発においてターゲットに置くのが良くも悪くも西ヨーロッパではないということだ。

生産は日本、主な仕向地はオーストラリア、中東、アフリカ、南アメリカ。国連とNGOにも、とんでもない数を納めている。日本から国連への経済貢献は、現金よりもランドクルーザーによるところが大きいともいえる。

乗り込んでみてわかるのは、ひたすらきっちり仕事をこなすことを重視して造られたいうことだ。だからエンジンが4気筒の割に排気量が大きくて、ライバルのV型ほど滑らかでないのは仕方ないとも思える。

CO2排出量は194g/kmだし、パワーの出方も悪くなく、トランスミッションのマナーも低いギアで時にシフトショックが大きいことを除けばまあ悪くない。3ℓ6気筒のディスカバリーはCO2排出量こそ189g/kmと変わらないが、さすがに258psと大パワーだといえる。

静粛性の方はまあ十分だが、他の高級SUV並みかと勘違いしないでほしい。同じ4気筒のボルボXC90も十分に静かだが、トヨタの「十分」は多少の音は当たり前という意味なのだ。

そのXC90が暴いたランドクルーザーの弱点、それはインテリアだった。

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