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メルセデス-AMG CLS 53 新型に試乗 卓越した直列6気筒エンジン搭載 ISGと4WDは標準

2018.03.08


卓越した直列6気筒エンジン

様々な努力がつぎ込まれているCLS 53のパワーユニットだが、メルセデス-AMGのトビアス・ムアースCEOを満足させるため、標準のCLSと比較してさらに明確な差別化が必要だった。AMGのクルマとして、ノイズは大きく荒々しく、明確な性格付けが求められる。そのためか、昔ながらのホットロッドとは異なるが、いまだにV8エンジンがAMGでは支配的。

新しい直6の場合、ターボでエグゾーストノートの音量は小さくなるから、濃密な63と並んでしまうと、少々迫力には欠けてしまう。しかし、エンジンは力強い。スロットルレスポンスとパワーのリニア感は素晴らしく、レブリミットは7000rpmで、BMW Mのような性格と音質を持ち合わせている。まさに卓越したエンジンだ。

ダイムラーが所有するアストン マーティン・ヴァンテージにも、このエンジンが搭載される日は来るのだろうか。

そして、多くのユーザーが選択するであろう、標準の20インチか21インチのホイールとタイヤの組合せの場合、ウインタータイヤだとしてもステアリングレスポンスは充分シャープで、大きなボディの割にはキビキビとした運動性能を実現している。

エアサスペンションは路面を上手にいなし、ボディコントロールもコイルスプリングより優れた水準にも関わらず、ステアリングの反応はBMW M5より鋭い印象。また、エアサスペンション特有の弾むような音も聞こえなかった。このエアサスペンションはオプションだが、今回試乗した他の2台にも搭載されていた。

3ℓ直列6気筒ディーゼルを搭載する400dは、思いがけずに速いが、追って登場する4気筒ガソリンは、それほどでもないはず。ただし、鼻先が軽い分、ハンドリングは一層小気味よく感じられるだろう。どちらのクルマもISGを装備するから、レスポンスは悪くないし、ATをキックダウンさせれば、加速に不満も感じないと思う。

 
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