カーレビュー

2018.03.11

コンパクトSUV、何を買うべき?(4) 決勝ラウンド 後編

アウディQ3/BMW X1/DS7/フォード・クーガ/マツダCX-5/VWティグアン/ボルボXC40

テスト日 : 2018年02月28日

文・マット・ソーンダース 


三者三様の乗り味

乗り心地とハンドリングについていえば、X1とXC40のそれは全く対極にある。BMWのアダプティブ・スポーツサスペンションは路面の粗いエッジを打ち消してはくれるが、基本的には路面の感触を手元へコンスタントに伝え続ける。まるで大柄なハッチバックを思わせるハンドリングだ。

グリップはハードで、コーナリングは速く、ロールは少なく、フロントタイヤへ依存しすぎない。バランスの取れた挙動を保ち、敏捷で、まだまだスピードを上げられそうな感覚だ。快適でもあるのだが、それはスポーティなハッチバックの範疇を出ない。ややノイジーだが、これはMスポーツ仕様のランフラットタイヤ装着車であることに起因するものだ。

CX-5はもっと普通の、典型的なSUVの走りをみせる。ステアリングの手応えも速さも最適化され、フィールはナチュラルで直観的だ。サスペンションは乗員すべてが快適に過ごせるうえに、ドライビングも楽しめる。ティグアンやクーガより優れているのだから、マツダの仕事ぶりに拍手を贈りたい。ただし、バンプがシャープになると、ホイールがドタバタし始めるのだけが残念だ。

XC40はいかにもボルボらしく、歓迎せずにいられないほど実用重視ド真ん中なクルマだ。乗り心地はソフトで、サスペンションは無理な走りをしなければ、路面の傷や轍もほとんど感じさせないし、そういうペースを保つのも容易だ。

B級道路を快適に流せる速度を数km/h上回れば、穏やかな上下動とゆったりとしたロールや、不快でない程度の周期的なハーシュで、それをはっきり感じさせてくれる。「スローダウンしろ、そんなに飛ばすのはこのクルマのガラじゃない」という合図というわけだ。

 
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