新型アストン マーティン・ヴァンテージ試乗 雪上の前哨戦

公開 : 2018.03.12 10:10  更新 : 2018.03.12 13:29


古典的FRの魅力的なハンドリング

この510psのアストン マーティンは直感的な操作でスライドさせることができる。ただし、簡単かといえばそうではない。雪上ではほんの2cmほどのアクセルの踏みすぎや、3km/hほどのオーバースピードも許されないのだ。実際、わたしも何度か低速でのスピンを経験した。

いくつかのコーナーを通過したあと、ベッカー氏はスタビリティ・コントロールをオンにするよう勧めてきた。なるほど。ESPを切らないことが重要だとさっき教わったのだった。

パフォーマンスカー市場において最も重要なこのセグメントでヴァンテージが先代以上に成功するカギはここにあった。ヴァンテージがどれほど速く、ボディ・コントロールやブレーキがどれほど優れているかはわからない。また、乾いたサーキットで130km/hでのコーナリングが雪上での48km/hと同様にすばらしいかもわからない。ただ、現時点ではあらゆる側面で非常に有望であるように感じる。

なによりも、有力なライバル達がこぞってミドエンジン化した中で、古典的なFRスポーツカーが登場したのは良いことだ。NSX570SやR8などがいる中で、この昔ながらのV8スポーツクーペが新たなハンドリング・チャンピオンになるかもしれない。これを確かめるのが非常に楽しみだ。

アストン マーティン・ヴァンテージのスペック


価格 12万900ポンド(1764万円)
全長×全幅×全高 4465×1942×1273mm
最高速度 314km/h
0-100km/h加速 3.6秒
燃費 9.52km/ℓ
CO2排出量 245g/km
乾燥重量 1530kg
エンジン V型8気筒3992ccツインターボ
使用燃料 ガソリン
最高出力 510ps/6000-6500rpm
最大トルク 69.8kg-m/2000-5000rpm
ギアボックス 8速オートマティック

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