ジャガーE-PACE マニュアル×ディーゼル×FF、英国試乗  印象は?

公開 : 2018.04.12 11:40

ハンドリングの印象は

E-PACEのキャビンはスピードを上げてもよく音が抑えられており、ジャガーのハイチューンなディーゼルモデルよりも洗練されている。

サスペンションも数種類用意されており、ハイグレードでは車高を落としたスポーツサスペンションにアダプティブダンパーが組み合わされる。D150の標準はコンフォートサスペンションだが、だからこそローリングするシャシーからの入力をうまくいなして乗り心地やハンドリングを適度なものにしている。

ハンドルはずっしりとしており、このクルマの基本的なキャラクターがよくわかる。ラグジュアリーSUVとは全く異なるからだ。低速での乗り心地は硬く、外界からの隔離感はSUVの標準ラインからするとわずかに劣るが、19インチや20インチを履くグレードに比べればうるさくはない。

このクルマは都会の荒れた路面では少々せわしないが、概ね快適と言える。スピードを上げるにつれてフラット感や落ち着きが増していく。

E-PACEは特徴的なハンドリングの持ち主だが、どのSUVメーカーもハンドリングについてはまだ手探りの段階だ。そういう意味では、E-PACEはわれわれが今までに乗ったどんなSUVよりもうまい落としどころを見つけ出している。

アップライトなボディはコントロールしやすく、ややクイックで心地よいステアリングやそのレスポンスも素晴らしい。しかし、どの面においても特別抜きん出ているということはない。動力性能という点では、どの分野でもコンパクトSUVの標準を超えるが、快適でなかったり、乗っていて疲れるほどではない。

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