海外初試乗

2018.04.15

回顧録 アストン マーティンV8 ヴァンテージ vs アウディR8 後編

アストン マーティンV8 ヴァンテージ/アウディR8

編集部より

アストンのV8ヴァンテージとアウディR8の比較試乗、後編です。クルマという機械として圧倒的な完成度を誇るR8に対して、完成に訴えかける芸術品のようなヴァンテージは走行性能ではやや劣ります。走るために選ぶならR8という結論がくだされました。

AUTOCAR JAPAN誌 64号

もくじ

前編
アウトバーンでの超高速バトル
270km/h以上では差が明確に
なにからなにまで新しいヴァンテージ
依然として驚異的なR8の走り
アプローチの違い

後編
アストンの苦手はアウディの得意
超高速域での安心感
感性へ訴えかけるヴァンテージ
真面目な道具と戦える芸術品
走るために選ぶならアウディ

アストンの苦手はアウディの得意

とはいえ、勝負が直線での加速なら、どちらが速いかを結論づけるにはストップウォッチと広大な空間が必要だろう。瞬発力ではミドシップ+四輪駆動のアウディがトラクションで優るだろうことに疑問の余地はない。しかし、いったん走り出してしまったら、馬力荷重比ではわずかに劣るもののトルク荷重比では優るアストンが、最終的には挽回するかもしれない。

冒頭のアウトバーンを使った横一列での勝負では、アウディがまず前に出て、ある程度行ったところでアストンが追いつき、追い抜いた。そしてそれからしばらくはアウディを抑えたが、しかしライバルの卓越した空力性能により再び追い抜かれた。さて、この結末は? それは実際にその先まで走らせてみなければわからない。

曲がりくねった道でなら勝負は明白だ。その先進的な設計を考えれば当然ながら、アウディの優位性は予想どおり揺るぎない。ヴァンテージはその種の環境でR8を相手に勝負するようなクルマではないのだと、走り比べれば誰でも結論づけるはずだ。しかし、その実力は旧モデルに比べれば大幅に向上しているのもまた確かだ。

実際に走らせてみると、ボディの片端に動力源を持ち、その反対側で駆動するクルマとしては、ヴァンテージのコーナリングは傑出している。ビルシュタインの足まわりは、DBSを含むすべてのアストンに新しい水準のボディコントロールをもたらした。ボディを反応させるために乱暴にスロットルペダルを踏み込む必要はなく、はるかにデリケートなタッチで応答するようになっている。

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