海外初試乗

2018.04.21

リスター・サンダーに試乗 ジャガーF-タイプ・ベースの「モンスター」

リスター・サンダー

編集部より

リスター・サンダーという聞きなれない名前のこのクルマ。ジャガーF-タイプをベースに改造を加え675psへと強化したものです。「殺人的」な爆音を轟かせ強烈なパフォーマンスを見せます。アストンのDB11 V8などを見据えた価格設定です。

もくじ

殺人的な爆音
リスターという名称
ばかばかしいまでの見た目と性能
少々煮詰めが必要
番外編 リスターのあゆみ

殺人的な爆音

45mも走らせないうちに、カメラマンのルックが、これはフェラーリ812スーパーファストの音を思いきり野性的にしたようなクルマだなと口にした。いま乗っているクルマが、本来大げさな表現をしないはずの彼の内面にずかずか踏みこんでそう言わしめてしまったのはおかしかった。

真っ黒い荒くれ者のようなボディに入ったアシッドグリーンのアクセント、ホイールアーチとのあいだにツマヨウジしか入らなさそうな巨大なタイヤ、鋲を打った革のガウンのようにアスファルトへ垂れさがるボディパーツ。おまけにその爆音ときたら、ナスカーから抜けだしたかのようだ。お願いだからもう勘弁だ。

そう、これがリスター・サンダーなのだ。まぎれもなくベースはF-タイプだが、優美なジャガー製クーペのなごりは野蛮な手心が加わったおかげで葬りさられている。

心臓部はF-タイプRの5.0ℓV8だがスーパーチャージャーが変更され、ほかにもインタークーラーの容量増加と吸気系の改良、そしてECUも書きかえた結果、パワーは550psから675psと大きく増加している。3.2秒でこなす0-97km/h加速と335km/hの最高速度は、もはやスーパーカーの領域だ。

4WDとZFの8段トルコンATはベース車から受けつぐ。いっぽうでクイックシルバー製のマフラーは10kgの軽量化につながるだけでなく、カーボン巻きの太い出口からまるでスピットファイア(第2次世界大戦で英国軍が使ったプロペラ戦闘機)がピッタリ後ろにつけているような爆音を出す。

回転をあげてスロットルオフしたときのパンパンいう音も、もう一度スロットルオンするまで鳴りつづけるのだ。つまり、この殺人的な音はつねに耳を襲うことになる。

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