ランボは、学校の送り迎えに最適! エスパーダを乗り続けた夫妻 後編

公開 : 2018.05.05 20:10

孫の財産に ブル夫妻の想い

ブル夫妻にとって、レストアは避けられないことだった。リンはこう言う。「孫の財産になると思いました。孫は10歳のときに脳腫瘍と診断されました。キングスカレッジの病院で腫瘍を取り去り、これまで8年間、王立マースデン病院で治療を受けました。幸い、もう危険はないと診断されました。本当にありがたいことです。ただひとつ困ったことがあります。それは、孫が3人いるのですが、元気になった今、このクルマに乗りたくて喧嘩をするようになったことです」


しかし、ブル夫妻の経験してきたこれらのことは、まったく予想外のことではない。1969年7月のROAD&TRACK誌は、ロードテストの結論に次のように記している。「エスパーダで意外なのは、果敢なスタイルや伝説のV12エンジンの高性能さにもかかわらず、かなり実用的なファミリーカーだということだ」最後にひとつ知りたいことがある。それは、牛を意味するブルという苗字だから、ランボルギーニを買ったのかどうかということだ。リンは微笑みながらこう答えた。「いえ、違います。ただ形が好きだったんです」と。

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