ポルシェ718ケイマンGTS 2018年型、英国で試乗 ケイマンの使命とは

公開 : 2018.05.11 07:20  更新 : 2018.05.11 11:41

どんな感じ?

ケイマンSより14ps引き上げ

この類いまれなミドエンジン・クーペの走りについて話す前に、4気筒スポーツカーが7万6000ポンド(1120万円)もするということを考えよう。

GTSの5万9886ポンド(883万円)というベース価格に加え、コンポジットブレーキが5117ポンド(75万円)、高すぎるほどのホールド性を持つバケットシートが2316ポンド(34万円)だ。さらにクレヨンというオシャレな外装色が1658ポンド(24万円)、自動調整式のLEDヘッドライトが1397ポンド(21万円)といったところだ。

この2.5ℓのボクサーエンジンは、新しいインテークダクトやターボチャージャーの「最適化」によって最高出力が366psとなり、5万1850ポンド(765万円)のケイマンSから14ps引き上げられている。

MT車では、0-100km/hの加速は4.6秒、最高速度はおよそ290km/hだ。これはポルシェのスポーツカー兄弟の末っ子としては悪くないだろう。PDK仕様も最高速は変わらないが、0-100km/hは0.3秒短縮される。

42.9kg-m(PDK車は43.8kg-m)というトルクはわずかな増大でしかないが、これはわずか1900rpmから5000rpmという広い範囲で発揮される。

これにより、日常での扱いやすさはもちろんだが、踏み込めばどんな回転域からも息の長い加速が得られる。このオーバースクエアなフラット4が活発さを見ると、6速MTのギアレシオはもう少し狭められても良いとは思うが。

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