[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ポルシェ911 GT3 RS マン島TTコースの地で味わう比類なきコース、比類なきクルマ

2018.06.03


マン島の道を満喫できる機会

その反面、平穏な日のマン島では自由にクルマを運転することが難しい。そこら中にツーリングを楽しむひとがいて、クルマを飛ばそうものなら、無責任な犯罪者扱いの目で見られるだろう。この点は実に残念。マン島は町や村から外れた郊外の道なら、最高速度の制限がない英国唯一の場所だから。静かな丘陵地帯や海岸線に道が広がっているのなら、そこにぴったりなクルマで、ドライブしたいと思うのは当然ではないだろうか。

そんな中、新しいポルシェ911GT3 RSで、マン島の道を満喫できるという好機を得ることとなった。ただし、わたしが知る限りだけでも、ハードルは高そうだ。ここでのルールは、最高速度の標識がない箇所では速度制限はないものの、危険運転に関わる法律は適用され、ケースバイケースでその範囲も変わるという。

もし道路に誰もおらず、乾燥していて、視界も良好なら、極めてハイスピードでの運転が可能ではある。批判的な目にさらされることもないだろう。

この記事を書くにあたって、いささかのためらいを感じることも事実。われわれ自動車ジャーナリストは、相当なスピードでクルマのテストを行うことも多いが、実際どの程度の速度を出していたのか、様々な理由により具体的にすることはほぼない。今回は、GT3 RSでのスピードに触れようと思ったのだが、キーボードを叩く指はそれを拒否する。

とにかく、われわれはマン島のTTコースへと向かった。

計画では、TTコースを周回することは不可能だと考えていた。年に一度の大イベントに向けて、ダグラスの交通量は非常に多いうえに、コースの大部分は閉鎖されているはずだった。しかし実際は多くが通行可能で、このチャレンジングなコースに挑み、理解するには充分な状態だったのだ。

 
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